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初出展のSequans、LTE Cat Mチップセットを披露ワイヤレスジャパン/WTP 2016

LTE向け通信モジュールなどを手掛けるフランスのSequans Communications(シーカンス・コミュニケーションズ/以下、シーカンス)は、「ワイヤレス・テクノロジー・パーク(WTP) 2016」(2016年5月25〜27日、東京ビッグサイト)に初出展し、LTEチップセットを展示した。

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 シーカンスは「ワイヤレス・テクノロジー・パーク(WTP) 2016」で、LTE Cat 1(カテゴリー1)チップセット「Calliope」と、現在開発中のLTE Cat M(カテゴリーM)チップセットを展示した。

左=シーカンスが展示したLTEチップセット群/右=LTE Cat Mチップセット(クリックで拡大)

 注目はLTE Cat Mのチップセットだ。シーカンスはLTE Cat Mチップセットを2016年末に発売する予定だという。LTE Cat Mは、LTEの中でも特にIoT(モノのインターネット)向けとして規格策定されたものだ。最大通信速度は1Mビット/秒(Mbps)で、帯域幅は最大1.4MHzとなっている。シーカンスの日本オフィスでビジネス デベロップメント ディレクターを務めるNiall Keegan氏は「シーカンスは、LTE Cat 1/Cat Mにフォーカスして事業を展開している。LTE Cat M対応のチップセットは業界でも初めてではないだろうか」と話す。LTE Cat Mチップセットは開発を終えたばかりでサンプル出荷もまだ始まっていない。

 Keegan氏は、「LTE Cat Mはネットワーク側の準備がまだ整っていない状況だが、米国の通信事業者Verizonが2016年第3〜第4四半期にネットワーク試験を開始する予定で、シーカンスもそのテストに参加する」と説明した。

 LTE Cat 1対応のチップセットであるCalliopeについては、NTTドコモのネットワークにおいて、相互運用試験が既に済んでいる。シーカンスはCalliopeをベアダイで提供し、モジュールメーカーがモジュール化を行う。今回は、ジェムアルト(gemalto)がモジュール化したCalliopeを展示していた。

 シーカンスの従業員は全世界で約200人。開発は主にフランスで行っている。日本では横浜市都筑区にオフィスを構え、Keegan氏と、マネジャーのChristian Batt氏の2人が常駐している。

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