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ソニーの低消費ICはウェアラブルの希望になるか見据える先は「IoT」(3/3 ページ)

ソニーは、ウェアラブル端末向けにGPS(全地球測位システム)受信IC「CXD5602」を新しく展開した。28nmのFD-SOIを採用し、従来製品より大幅に消費電力を低減。パワーマネジメントICと無線通信用LSIを組み合わせたシステムでの展開も進める。その見据える先はIoTという。

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見据える先は「IoT」

 また、CXD5602を活用したプラットフォームはウェアラブル端末以外にも展開していく。仲野氏が所属するIoTビジネス部は、アルティア セミコンダクターと連携したIoTビジネスを推進していくため、2016年5月1日に新しく設立された。ウェアラブル端末向け以外にも、Machine to Machine(M2M)の領域などに対応していくという。

 「当社が20年以上開発を続けるGPSを始めとしたセンシングデバイスと、アルティア セミコンダクターのLTEチップを組み合わせ、IoT市場にも切り込んでいく」(仲野氏)


ソニーセミコンダクタソリューションズのIoTビジネス部で担当部長を務める仲野研一氏

 仲野氏は、「IoTの価値はデバイスからサービスまで含めたトータルソリューションにある。そのため、半導体デバイスをただ提供するのではなく、サービスまで考えた開発を進めなければならない。さまざまな用途に応じた、PMICや無線通信用LSIなどを組み合わせたシステムを展開し、多くの半導体デバイスを普及させたい」と語った。

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