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フラッシュ内蔵マイコン、LED駆動に対応5V動作時に1端子当たり最大56mAを出力

セイコーエプソンは、16ビットフラッシュメモリ内蔵マイコン「S1C17M13」のサンプル出荷を始めた。最大56mAのLED駆動に対応する回路を搭載している。FA機器や住宅設備機器のLED表示付き制御パネル用途に向ける。

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7セグメントLEDコントローラ内蔵

 セイコーエプソンは2016年7月、最大5桁の7セグメントLED出力ができるコントローラを内蔵した、16ビットフラッシュメモリ内蔵マイコン「S1C17M13」のサンプル出荷を始めた。最大56mAのLED駆動に対応する回路を搭載している。FA機器や住宅設備機器などのLED表示制御パネル用途に向ける。


16ビットフラッシュメモリ内蔵マイコン「S1C17M13」の外観

 LCD駆動回路を内蔵したマイコンは多いが、S1C17M13はLED素子を備えた機器に向けて開発した。動作電圧は1.8〜5.5Vと広く、5V駆動の要求にも対応できるようにしている。特に、動作電圧5V時に1端子当たり最大出力電流56mAを可能とする端子を5本用意した。この端子をコモン端子として、他のセグメント端子8本と組み合わせることで、最大8セグメント×5コモンのセグメントLED表示が可能となる。

 LEDコントローラもハードウェアで内蔵した。このため、システム設計者は比較的簡単なソフトウェア設定で、ダイナミックに点灯制御を行うことができる。例えば、点灯間隔の設定や4段階の輝度調整などが可能である。これらの機能を活用することで、製品開発の工数とコストを節減することができるという。

 この他、16kバイトのフラッシュメモリや2kバイトのRAM、12ビットA-Dコンバーター、3種類のシリアルインタフェース、700kHz及び4M、8M、12M、16MHzと5種類の中から切り替えられる発振回路などを1チップに集積した。消費電流はスリープモードで0.5μAと小さい。

 S1C17M13は、TQFP12-48端子のパッケージで供給する。サンプル価格(税別)は230円で、2017年3月より量産出荷を予定している。これとは別に、12ビットA-Dコンバーターを内蔵していないタイプ「S1C17M12」も商品化する予定だ。

 2種類の評価ボードも用意した。「S5U1C17M13T11」は、5桁7セグメントのLED表示素子、プッシュボタン、シリアルEEPROMなど、最終システムに近い周辺部品が搭載されている。もう1つの「S5U1C17M13T21」は、水晶発振器やリセットボタンなど最小限の部品のみを実装し、全端子がテストピンに接続された小型ボードとなっている。


評価ボード「S5U1C17M13T11」の外観

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