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2016年4〜6月ウエハー出荷、四半期過去最高を更新:前四半期比6.6%の増加
SEMIは2016年7月、2016年第2四半期(4〜6月)の世界シリコンウエハー出荷面積が、27億600万平方インチだったと発表した。四半期の出荷面積としては、過去最高となっている。
2016年全体としては、実質的に横ばい
SEMIは、2016年第2四半期(4〜6月)の世界シリコンウエハー出荷面積を発表した。
同統計によると、2016年第2四半期のシリコンウエハー出荷面積は、27億600万平方インチ。前四半期(同年1〜3月)の25億3800万平方インチから6.6%増加し、四半期の出荷面積として、4四半期ぶりに過去最高を更新した。前年同期比(2015年4〜6月)でも0.1%増である。
SEMI Silicon Manufacturers Group会長のVolker Braetsch氏は、「シリコンウエハー出荷面積の成長は勢いを増し、四半期の出荷面積では過去最高となった。しかし、年初からこれまでの累計出荷面積は、前年比で実質的に横ばいとなっている」と語る。
同統計はSEMI Silicon Manufacturers Groupによるシリコンウエハー業界の分析結果を基に算出。ウエハーメーカーがエンドユーザーに対して出荷した、バージンテストウエハー、エピウエハーを含むポリッシュドウエハーと、ノンポリッシュドウエハーを集計している。なお、太陽電池用シリコンウエハーは含まれない。
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