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TDKと東芝、車載インバーターの合弁会社を設立へ東芝の車載インバータ事業を移管

TDKと東芝は、車載インバーター事業を手掛ける合弁会社「TDKオートモーティブテクノロジーズ株式会社」を設立することで合意した。事業開始は2016年12月1日を予定している。

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東芝の車載インバーター事業を移管

 TDKと東芝は2016年9月2日、ハイブリッド自動車(HV)やプラグインハイブリッド自動車(PHV)、電気自動車(EV)向けの車載用インバーターの開発、製造および販売を行う合弁会社「TDKオートモーティブテクノロジーズ株式会社」を設立することで合意したと発表した。設立は同年10月1日、事業開始は同年12月1日を予定している。TDKの広報によると売上高目標などの詳細は、現時点は特に決定していないという。

 これまで東芝が手掛けていた車載用インバーター事業は、開発ロードマップや顧客もTDKオートモーティブテクノロジーズに移管されることになる。東芝の広報によると、同社の現在の車載用インバーター事業に関わっている従業員数および売上高は非公開。

 本社は東京都港区のTDK社内に、事業所は千葉県市川市のTDKテクニカルセンター内と三重県三重郡に置く。資本金は4億円で出資比率はTDKが75%、東芝が25%。TDKと東芝の広報によると、両社から異動する人数などは現在、調整中だという。

 TDKは、中長期の戦略成長製品の1つとして、HVやPHV、EVなどの電源周辺のハードウェアおよびソフトウェアで構成される「エネルギーユニット」の事業の強化を図っている。エネルギーユニットの製品としては、車載用DC-DCコンバーターや車載用充電器、現在開発中のワイヤレス給電システムなどが挙げられる。

 今回、TDKオートモーティブテクノロジーズを立ち上げることで、TDKには新たに車載用インバーターが製品ラインアップに加わることになる。車載用インバーターと車載用DC-DCコンバーターをシステムとして提案することで、競争力を強化することを狙う。

 東芝の広報によると、車載インバーターの世界市場は2020年までに1兆円規模になると予測しているという。

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