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IoT向けSnapdragonは“直販だけ”から脱却する1個から購入可能

Qualcomm(クアルコム)は、携帯端末に展開されてきたプロセッサ「Snapdragon 410E」「Snapdragon 600E」を、IoTアプリケーション向けにArrow Electronicsから販売する。

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2025年までの長期販売もサポート


「Snapdragon 410E」のイメージ 出典:クアルコム

 Qualcommは2016年9月28日(米国時間)、携帯端末に展開されてきたプロセッサ「Snapdragon 410E」「Snapdragon 600E」を、市場が拡大するIoT(モノのインターネット)アプリケーション向けに、Arrow Electronicsから販売することを発表した。同プロセッサはこれまで、携帯端末メーカーなど大口顧客に対してQualcommが直接販売しており、少量での購入が難しかった。

 Snapdragonの第三者代理店からの販売は初となる。クアルコムCDMAテクノロジーズ副社長の須永順子氏は、「携帯端末向けも新規技術の開発を中心に、今までと同様に注力していくが、既存技術を生かした新規市場での成長も求められている。これまで培ったCPUやGPU、コネクティビティー、パワーマネジメントなどは、IoT市場に求められている技術と考える」と語る。

 しかし、携帯端末とIoT向けでは、顧客の数を始め、販売数量や製品のライフサイクルなど、求められる対応が従来と異なり、直接販売とは異なる体制、販売数量の柔軟な対応、製品の長期供給が必要だったという。そのため、今回Arrow Electronicsからの販売だけでなく、2025年までの長期販売サポートを発表している。


須永順子氏

 開発者コミュニティーへのサポート「Qualcomm Developer Network」も展開しており、開発ツールやソフトウェアなどの提供を進める。これにより、メディカルアプリケーションやカメラ関連機器、セットトップボックスでの採用拡大を目指すとした。

 Snapdragon 410Eは、プロセッサ、電源管理IC、Wi-Fi/Bluetoothコンボチップ、GPSの4チップで構成されている。28nmプロセスで製造され、ARMの1.2GHz Cortex-A53のクアッドコアを採用。Snapdragon 600Eは、410Eよりもハイエンドモデルで、いずれも携帯端末向けのプロセッサから、モデムチップを抜いた形だ。「オーバースペックと思うかもしれないが、その分どんな分野でも対応できるだろう」(須永)と語る。

チップワンストップで1個から購入可能

 国内では、Arrow Electronics傘下のチップワンストップとアロー・ユーイーシー・ジャパンが販売を行う。アロー・ユーイーシー・ジャパンが量産向け販売、チップワンストップが試作などに向けた小口販売を担当する。アロー・エレクトロニクス・ジャパン代表兼米国本社副社長の高乗正行氏は、「グローバルディストリビューターとして、IoT分野で必要とされるセンサーなどの製品ラインアップを提供できるのが強み」と語る。

左=「DragonBoard 410c」の概要。「Snapdragon 410E」の互換性やパフォーマンスを確認する最初のステップとして利用してほしいという/右=量産に対応できるボードやモジュールなど、用途に応じたラインアップをそろえる (クリックで拡大) 出典:アロー・エレクトロニクス・ジャパン

 また、ボードパートナーとの協力体制により、試作機開発から量産までを用途に応じてサポート。2015年11月に発表したレファレンス「DragonBoard 410c」だけでなく、そのまま量産に対応できるボードとモジュール品をラインアップしている。

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