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ARMサーバを用いたベアメタルクラウド、日本へコア時間当たりのコストは1/10(2/2 ページ)

米国のスタートアップであるPacket Hostが、「ARMv8」アーキテクチャを搭載したサーバを用いたベアメタルクラウドサービスの提供を、2016年12月16日に日本で開始した。専用サイトへの申し込みから10分以内に専用サーバが構築され、80円/時間という低価格で同サービスを利用できる。

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インパクトを与えられる要件が必要だった

 Packetは、今回のサービスを米国では同年11月末に既に始めている。サービス開始後、たった2週間で提供先は400社に上ったという。日本は、米国、欧州に続き3番目となる。Smith氏は「日本を、世界で最先端のARMサーバ市場にしたい」と語る。

 Packetのサービスは、サービス開始までの時間が短いことも特長だ。専用サイトから申し込むと、約10分で顧客専用サーバが構築される。構築に約1週間かかることも少なくない通常のクラウドサービスに比べると、驚異的な速さだ。Smith氏は、Intelの牙城であるサーバ市場においてARMサーバの立ち位置を強めるには、それ相応のインパクトを与える必要があると考えたという。「(クラウドサービスが)従来比で10%低価格である、というだけでは足りなかった」(Smith氏)。Packetは、“十分なインパクト”を与えられる要件を設定し、それにそって今回のベアメタルクラウドサービスを設計した。その結果が、従来比10分の1という価格や、10分以内の専用サーバ構築だという。

 Smith氏は、日本での売り上げ目標については「サービスを始めたばかりなので、それを言及するのはまだ早い」と明言を避けたが、「コア数でいうなら、2017年には(日本だけではなく)グローバルで100万コアの達成を目指す」と追加した。


Type 2Aを抱えるソフトバンク専務取締役エリック・ガン氏(左)と、PacketのZachary Smith氏

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