さらに進化したIoT機器がCESで一堂に会する:CES 2017(4/4 ページ)
「CES 2017」(2017年1月5〜8日、米国ラスベガス)には多数のスマートデバイスが展示された。これらは明らかに今まで以上にスマート化を遂げている。
いびきを止めてくれるベッド
米国のSleep Numberが展示したスマートベッドは、何といびきを止めてくれるベッドだ。いびきを検知(イヌのいびきまで検知してくれる…!)するとベッドがわずかに動き、寝ているユーザーのポジションをちょっとだけ変えてくれる。それによっていびきが止まるというわけだ。このスマートベッドは、CES 2017で「Innovation Award」を受賞している。
ニューラルネットワーク技術を搭載したアラーム
Natatmoは、既に多数のIoTデバイスを開発しているメーカーだ。同社は10年以上稼働する煙探知機などを展示した。設計を最適化して10年という長寿命を実現したという。同社は、ニューラルネットワーク技術を採用したセキュリティアラームも発表する予定だ。このアラームは顔認識技術を使い、どの人物が出入りを許可されているのかを学習していくという。
センサーを埋め込んだIoTシャツ
日本のスタートアップXenoma(ゼノマ)は、導電性の繊維と、ゆがみを認識するセンサーを埋め込んだIoTシャツ「e-skin」を展示した。e-skinには14個のセンサーが組み込まれていて、バイタルサインを測定できる。
コネクテッドハードドライブ
フランスNovathingsの「Helixee」は、“コネクテッドハードドライブ”だ。同社のCEOを務めるChristophe Guionet氏は「Helixeeは、プライベートなWi-Fiに接続されるので、インターネットに接続しなくても、無線に接続されている状態を維持できる」と説明する。Helixeeは、ARMの「Cortex-A8」(動作周波数は1GHz)ベースのプロセッサを搭載し、512MバイトのSDRAMを内蔵している。電源電圧は5Vである。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 802.11axの策定が進む、CES 2017で対応チップも?
Wi-FiとLTEの“いいとこ取り”をしたような次世代Wi-Fi規格「IEEE 802.11ax」の規格策定が進んでいる。現在ラスベガスで開催されている「CES 2017」では、802.11axに対応したチップやアクセスポイントが展示されるとみれている。 - Intelが5Gモデムを発表、モバイルでの返り咲き狙う
Intelは「CES 2017」で5G(第5世代移動通信)モデムを発表した。2017年後半にもサンプル出荷を開始する予定だという。 - 気になっているIoTデバイスを10個まとめてみた
年末休みモードということで、私が気になっているIoTデバイスを10個紹介します! - 我々が求めるAIとは、碁を打ち、猫の写真を探すものではない
ちまたには「人工知能」という言葉が氾濫しています。ですが、明言しましょう。「人工知能」という技術は存在しません。そして、私たちがイメージする通りの「人工知能」の実現も、恐らくはまだまだ先になるでしょう。 - Intelモバイル撤退の真相――“ARMに敗北”よりも“異端児SoFIA”に原因か
今回は、2016年5月に明らかになったIntelのモバイル事業からの撤退の真相を、プロセッサ「Atom」の歴史を振り返りつつ探っていく。「Intelは、ARMやQualcommに敗れた」との見方が強いが、チップをよく観察すると、もう1つの撤退理由が浮かび上がってきた。 - Qualcommの新Snapdragon、10nmプロセスを採用
Qualcommが「CES 2017」(2017年1月5〜8日)に合わせて、最新SoC「Snapdragon 835」を発表した。10nm FinFETプロセスを採用した、初のアプリケーションプロセッサとなる。