2020年、空港はテクノロジーでどう変わるのか:パナソニックの展示会(2/2 ページ)
パナソニックは、東京五輪が開催される2020年とその先の社会に向けて開発する独自技術やソリューションを展示するプライベート展示会「Wonder Japan 2020」を開催した。
訪日外国人客向け観光サービス
ここからは、展示されていたさまざまな空港向け技術、製品を画像で紹介していく。
パナソニックが、ジェイティービーと取り組む訪日外国人客向けの観光支援プラットフォーム「TRM:Traveler Relationship Management」のデモである。宿泊施設や観光案内所での接客業務を多言語でサポートする多言語音声翻訳「ジャパンフィッター」や、日本語で送り状で手書きすることなく、手荷物を宿泊施設や空港まで輸送できるサービス「ラゲージフリートラベル」などの機能を紹介していた。
パナソニックが2016年11月に発表した多言語音声翻訳サービス「メガホンヤク」である。日本語を英語、中国語、韓国語に翻訳する。あらかじめ約300個の定型文が登録されているが、クラウドサービスを活用して追加することも可能だ。同年12月には、東京メトロが浅草駅、明治神宮前駅で導入することを発表している。
交通案内情報
交通案内情報もカッコよく変わる?
プリズムサイネージ
プリズムを用いたデジタルサイネージである。サイネージからのLED光源には、同社の「光ID」技術が用いられており、スマートフォンの専用アプリとカメラを用いると、サイネージに関連した情報を取得できるようになっている*)。
*)関連記事:光の点滅とスマホでIDをやりとり、どんな仕組み?
観光名所をバーチャル体験
360度カメラを用いたバーチャル体験である。観光名所やスポーツ映像などをドーム型のスクリーンに搭載し、臨場感あふれる映像を体験可能となっている。
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