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5G実証実験で、28GHz帯のハンドオーバーに成功KDDIが実施(2/2 ページ)

5G(第5世代移動通信)の実証実験において、KDDIが28GHz帯を使ったハンドオーバーに成功した。端末を搭載した自動車で市街地や高速道路を走行し、複数の基地局間でシームレスに切り替えられたという。KDDIは、セコムと共同で5G実証実験を進めることも発表した。

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5Gによる警備サービスの向上に期待


セコムの寺本浩之氏

 併せて、KDDIとセコムは、5Gを活用したセキュリティシステムの実現に向けた実証実験を共同で行うと発表した。2017年5月の開始を予定している。

 セコムは、GPS機能を備えたセキュリティ専用端末で、子どもやお年寄り、自動車やバイク、荷物などを見守るサービス「ココセコム」や、ウェアラブルカメラを使った警備システムなどで、KDDIの3Gや4Gの回線を使用している。

 5Gネットワークが実用化されれば、例えば監視カメラから4Kの高精細な動画や画像を、監視センターに高速に伝送でき、より詳細に状況を把握できるようになる。セコムの企画部担当部長を務める寺本浩之氏は、「5Gによって施設やイベントでの警備の質を向上できると期待している」と話す。


5Gネットワークの導入で、セコムが期待するサービス(クリックで拡大)

 KDDIとセコムの共同実証実験では、警備員が身に着けたウェアラブルカメラの映像を5Gネットワークで中継するといったテストを行う。寺本氏は「現在は、監視カメラの映像がコマ落ちして滑らかに再生できない時もある。5Gの導入によって、高精細の映像をどれくらい滑らかに再生できるようになるのかを、検証したい」と述べる。「ドローンや飛行船を使った上空からの監視システムにも5Gを利用したいと考えているので、随時、両社で相談しながら実証実験の内容を決めて、進めていく」(同氏)

警備員が身に着けているウェアラブルカメラからの映像を、5GネットワークとLTEで送信し、両者を比較した。5Gで送信された映像の方が、より鮮明で滑らかに再生されていることが分かる
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