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TMR角度センサー、最大角度誤差は±0.05度将来の自動運転も視野に

TDKは、デジタル出力方式のTMR(Tunnel Magneto Resistance)角度センサーを開発し、サンプル品の出荷を始めた。車載システムや産業機器などの用途において、高い精度を必要とする角度センシングのニーズに応えていく。

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±0.2度の角度誤差精度を保証

 TDKは2017年6月、デジタル出力方式のTMR(Tunnel Magneto Resistance)角度センサーを開発し、サンプル製品の出荷を始めたと発表した。車載用モーターや産業機器用モーターの回転角検出用途などに向ける。


TMR角度センサーの外観

 新製品の「TAD2141」は、±0.2度の角度誤差精度を保証しており、最高精度として±0.05度の角度誤差を達成した。非接触で360度のセンシングが可能である。使用温度範囲は−40〜150℃で、車載用途などにも対応することができる。また、TMR角度センサー単体で自動補正を行う機能を搭載しており、システム設計の負荷を軽減することができるという。

 さらにTAD2141は、同社が2017年3月に買収したICsenseのASIC設計技術を活用した。これによって、SPIやHSM、PWM、Encoderなど各種インタフェースに対応できるデジタル出力をサポートしている。

 新製品は2017年度中に量産を始める予定である。また、機能安全などに対応するためデュアルチップ化やモジュール製品、複合製品などの開発も計画している。車載用機能安全規格「ISO26262」および、「ASIL」対応に向けた準備も行っているという。

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