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WDが4ビット/セルの64層3D NANDを開発記憶容量は従来比50%増

Western Digital(WD:ウエスタンデジタル)は、64層構造の3D NAND型フラッシュメモリ「BiCS3」向けに、1セル当たり4ビットの多値化技術を開発した。記憶容量は、現行の3ビット/セルの512Gビットに比べて50%増となる768Gビットを実現できるとする。

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96層BiCS4など次世代フラッシュにもX4を採用へ


X4技術を用いた3D NAND型フラッシュメモリ(BiCS3)の外観

 Western Digital(ウエスタンデジタル)は2017年7月24日(米国時間)、64層構造の3D(3次元) NAND型フラッシュメモリ「BiCS3」向けに、1セル当たり4ビット(X4)の多値化技術を開発したと発表した。BiCS3 X4技術を用いると、現行のBiCS3 X3技術を適用したフラッシュメモリ製品に比べて、チップ単体の記憶容量を50%増やすことが可能となる。

 ウエスタンデジタルは、1セルに2ビット(X2)あるいは3ビット(X3)の情報を記憶するマルチレベルセル(MLC)技術を用いたフラッシュメモリを開発してきた。2017年2月には、BiCS3 X3技術を用いて容量が512Gビットの製品を開発したと発表した。

 今回は、2D NAND製品で蓄積したX4技術を、最新のBiCS3に適用した。チップ単体の記憶容量もBiCS3 X3技術では512Gビットだったものが、BiCS3 X4技術を用いることで、768Gビットを実現可能とした。しかも、メモリの性能はほぼ同等だという。

 同社は今後、96層BiCS4などの次世代3D NAND製品にもX4技術を採用していく計画である。なお、2017年8月に米国カリフォルニア州サンタクララで開催される「フラッシュメモリサミット」の会場で、BiCS3 X4技術を採用したリムーバブル製品やSSD製品などを公開する予定である。

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