サイプレス、PSoC 6 MCUの開発キットを出荷:IoT製品の開発を支援
Cypress Semiconductor(サイプレス セミコンダクタ)は、PSoC 6 MCU(マイクロコントローラー)搭載のIoT(モノのインターネット)機器を、効率よく開発するための開発キットと統合設計環境の最新バージョン「PSoC Cretor 4.2 IDE」を発表した。
USB PD機能の追加も可能
Cypress Semiconductor(サイプレス セミコンダクタ)は2017年9月、PSoC 6 MCU(マイクロコントローラー)搭載のIoT(モノのインターネット)機器を効率よく開発するための開発キットと統合設計環境の最新バージョン「PSoC Cretor 4.2 IDE」を発表した。
PSoC 6 MCU向け開発キット「PSoC 6 BLE Pioneer Kit」に同梱されたボードには、BLE(Bluetooth Low Energy)コネクティビティー機能を搭載したPSoC 63 MCUが実装されている。この開発キットを用いることで、静電容量センシング技術「CapSense」を活用したリニアスライダーやタッチボタン、近接センサーによるタッチアンドジェスチャーベースインタフェースといった機能を、比較的容易に開発することができるという。
同キットにはEZ-PD CCG3 USB-Cコントローラーも搭載されており、USB Power Delivery(PD)機能を追加することも可能だ。この他、2.7型E-Inkディスプレイシールドアドオンボードやサーミスター、デジタルマイク、9軸モーションセンサーなどが含まれている。同キットの価格は75米ドルである。
PSoC 6 MCUは、コネクティビティーやセキュリティの性能に優れており、ウェアラブル端末やパーソナル医療機器、ワイヤレススピーカーなどの用途で採用が増加しているという。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- CypressのWICED Studio、iCloudサポート追加
Cypress Semiconductor(サイプレス セミコンダクタ)は、IoT(モノのインターネット)向けターンキー開発プラットフォーム「WICED(Wireless Internet Connectivity for Embedded Devices) Studio」の最新版で、「iCloudリモートアクセスサポート」機能を新たに追加した。 - USB Type-CコントローラIC、PD3.0とQC4.0に対応
Cypress Semiconductor(サイプレス セミコンダクタ)は、USB Type-CコントローラICについて、新製品を中心とした同社の製品戦略などについて説明した。 - サイプレス、ミネソタ州の製造工場を売却
Cypress Semiconductorは、ミネソタ州の半導体製造工場を、スタートアップのファウンドリーであるSkyWater Technology Foundryに3000万米ドルで売却した。 - NORフラッシュの製品拡充、車載やIoT機器向け
Cypress Semiconductor(サイプレス セミコンダクタ)は、Quad SPI搭載のNOR型フラッシュメモリ「FL-L」ファミリーとして、64Mビット品と128Mビット品を新たに追加した。 - Cypress、低消費でより強固なセキュリティ実現
Cypress Semiconductor(サイプレス セミコンダクタ)は、IoT機器に向けたマイクロコントローラ(MCU)アーキテクチャ「PSoC 6」を発表した。デュアルCPUコア構成とし処理性能を向上しつつ、消費電力を抑えた。セキュリティ機能もハードウェアベースで実装した。 - IoT設計を容易にするWICED、Cypress今後も注力
日本サイプレスは2016年12月12日、IoT向け開発プラットフォーム「WICED(Wireless Internet Connectivity for Embedded Devices)」に関する説明会を開催した。