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4.5GHz帯で5G URLLCの屋外実証実験に成功:ドコモとファーウェイ
NTTドコモとHUAWEI(ファーウェイ)は、4.5GHz帯で初めて第5世代移動通信(5G)の高信頼低遅延通信(URLLC)の屋外実験に成功した。
遅延時間1ミリ秒以下、パケット送信成功率99.999%以上
NTTドコモとHUAWEI(ファーウェイ)は2017年11月、4.5GHz帯で初めて第5世代移動通信(5G)の高信頼低遅延通信(URLLC)の屋外実験に成功したと発表した。
今回の屋外実証実験は、4.5GHz帯を用いたマクロセル環境で、3GPPで規格化が進む5Gネットワーク向け無線インタフェース「5G New Radio(NR)」に近い技術を用い、横浜みなとみらい21地区で実施した。
実証実験は、0.25ミリ秒の伝送時間を有する無線フレーム構造と送受信ダイバーシティ技術を用いた。これにより、5Gマクロ基地局を活用し、半径1kmのカバレッジエリアと100バイトのパケットサイズという条件下で、1ミリ秒以下の遅延時間と99.999%以上のパケット送信成功率を達成した。
今回の実験結果により、4.5GHz帯で稼働する現行の5G実験装置が、国際電気通信連合(ITU)無線通信部門で定義するURLLCの技術性能要件に合致することを示した。
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