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EnOcean無線通信、ビルや住居で採用広がるEnOceanアライアンス(2/2 ページ)

EnOcean(エンオーシャン)アライアンスは2017年11月2日、EnOceanに関する最新の動向と技術を紹介するイベントを新横浜で開催した。海外市場における最新の導入事例や製品の技術動向とともに、新たなロゴマークも紹介した。

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ジェネリックセンサーインタフェースと長距離無線センサー

 EnOceanのプロダクトマネジャーを務めるMarian Hoensch氏は、次世代EnOcean通信モジュールなど、最新の技術ロードマップを紹介した。例えば、EnOcean Long Rang(長距離)無線センサーのプラットフォームとして、送信モジュール「EMOS」と受信モジュール「EMOT」および、各種センサー製品を用意している。送信モジュールと受信モジュール間は周波数925MHz帯の特定小電力無線を用いる。また、優れた耐久性とエネルギーハーベスティングにより、メンテナンスフリーで利用することが可能だ。

左はMarian Hoensch氏、右はジェネリックセンサーインタフェース搭載のEMOSを紹介するEnOceanアライアンスの副会長アジア担当を務める板垣一美氏

 特に、EMOSはジェネリックセンサーインタフェースを2ポート搭載している。分岐のユニットを用いると4個のセンサー製品を接続することができるという。しかも、センサーインタフェース情報は開示されており、センサーメーカーはEMOSと接続できる製品を、容易に開発することが可能だ。EnOcean自体でも、ARM Cortex-M0(動作周波数32MHz)を内蔵した小型で低消費電力のジェネリックセンサーインタフェース対応製品を開発している。まず欧州と米国向けに出荷を開始する。その後日本市場にも導入する予定となっている。


ジェネリックセンサーインタフェース対応センサー製品の開発スケジュール 出典:EnOceanアライアンス

 その後、EnOceanアライアンスメンバーであるサイミックスやNTT東日本などから、EnOcean対応のセンサー製品やEnOcean長距離無線センサーシステムの導入事例などが紹介された。

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