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サービスロボット市場が躍進、新興企業も増加入手しやすくなっている傾向に(2/2 ページ)

サービスロボット市場が急速に成長している。家庭用ロボット掃除機の普及をはじめ、物流や医療、農業など幅広い分野で売り上げが伸びている。それに伴い、サービスロボットを開発する新興企業も増加している。

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新興企業もサービスロボット分野に参入

 IFR Service Robot GroupのチェアマンであるMartin Hägele氏は、報道発表資料の中で「サービスロボットへの関心が高まっている理由の1つとして、多様な新興企業が数多く設立されていることが挙げられる。ロボット関連企業全体のうち、29%が新興企業である」と述べた。米国では200社、EUならびにヨーロッパでは170社、アジアでは135社の企業がそれぞれサービスロボットの開発を手掛けているという。

 経営コンサルティングを手掛けるBoston Consulting Group(BCG)は、2017年6月に発表した研究レポートで、ロボット領域に対する民間投資は、2014年から2015年にかけて3倍になったと報告した。BCGによると、価格の低下と性能の向上が、そうした飛躍を後押ししたという。例えば、以前よりも安いコストでさらに優れたエレクトロニクス技術を利用できるようになった他、プログラミングもより容易になった。

 BCGは2014年、軍用、産業用、商用、消費者向けなど、あらゆる種類のロボットの世界市場が、2025年には670億米ドルの規模に成長すると予測していた。BCGは前述した研究レポートの中で、この数値を870億米ドルと大幅に上方修正した。特に、消費者向けロボット分野の同数値は156%も上方修正された。消費者向けロボットの平均販売価格が、他分野のロボットよりも大幅に小さいことを踏まえると、かなりの数の消費者向けロボットが販売される見込みであることが分かる。

 2016年、ロボット技術が消費者向けのアプリケーションへ転換する中、消費者分野に注力する企業が数多く設立された。

【翻訳:青山麻由子、滝本麻貴、編集:EE Times Japan】

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