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シャープ、ディスプレイとNFCアンテナを一体化直観的に支払いや認証が可能に(2/2 ページ)

スマホや交通系ICカードをディスプレイにかざすことで、料金の支払いや個人認証を簡単に行えるNFCアンテナ搭載ディスプレイをシャープが開発した。

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量産は2019年から

 量産は、アンテナの位置があらかじめ固定された製品を2019年より、任意の位置で通信可能な完全ポジションフリーの製品は2020年より、それぞれ始める予定となっている。価格については明確にしなかった。「NFCカード読み取り装置を外付けするシステムに比べると現状では割高となるが、実用段階になれば量産によるコストダウン効果が見込める」という。

 伊藤氏は、透明NFCアンテナ搭載ディスプレイの用途やそのメリットなどについて、いくつかの事例を挙げて紹介した。小売店のレジや自動販売機では、NFC対応機器を画面の一部に近づけたり、表示された商品に直接タッチしたりするだけで、簡単に料金を支払うことができる。医療機関でも、画面表示に従ってNFC対応機器を近づければ、薬剤などを間違えることなく受け取ることができるという。

発表会場で行った実演デモの一例 (クリックで拡大)

 車載用途では、カーシェアリングの例を挙げた。限られた車内空間に外付けのNFCカード読み取り機を設置するのは容易ではない。開発した技術を用いてカーナビゲーションのディスプレイと一体化することで、分かりやすい場所に認証システムを設置することが可能となる。これ以外でも、券売機やATM装置、アミューズメントやサイネージなどへの搭載事例を紹介した。

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