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出光、有機EL材料事業の新会社を中国に設立:静岡、韓国に続き第3の製造拠点へ
出光興産は、有機EL材料事業の新会社を2018年度第1四半期に中国で設立する。今後成長が予想される中国市場をにらみ、生産拠点を構築する狙いだ。
出光興産は2018年4月12日、有機EL材料事業に関する新会社を2018年度第1四半期に中国で設立すると発表した。今後成長が予想される中国市場をにらみ、生産拠点を構築する狙いだ。
中国ディスプレイ産業の中心地に工場を設置
新会社の名称は「出光電子材料(中国)有限公司」。資本金は8000万人民元で、出光興産が100%出資を行う。生産拠点の敷地面積は約1万5000m2で、具体的な生産能力は需要に合わせ今後検討するとした。
新会社を設立した経緯について同社は、中国政府が推進するディスプレイ産業の振興政策を背景として中国顧客による有機ELディスプレイ製造への投資が加速しており、「顧客に安定供給の責任を果たすべく、供給体制の早期整備が必要」と判断したためと説明する。
新会社の所在地は、四川省成都市の高新技術産業開発区。同社によると、四川省成都市は中国ディスプレイ産業における中心地の1つであるとし、「総合的に勘案して成都市への設置を決定した」とする。
同社の有機EL材料事業は現在、静岡県御前崎市と韓国京幾道パジュ市の2拠点で生産体制を構築しており、新会社は第3の生産拠点となる。今後、会社設立手続きを行い、2019年度中に有機EL材料製造工場を完工し、その後商業生産を開始する予定としている。
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