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東芝デバイス&ストレージ、エイブリックと提携:ミックスドシグナルIC分野で
東芝デバイス&ストレージは、アナログ半導体専業メーカーのエイブリックと、ミックスドシグナルIC分野において提携する。
高効率の電源制御ソリューションなどを開発
東芝デバイス&ストレージは2018年6月4日、アナログ半導体専業メーカーのエイブリックと、ミックスドシグナルIC分野において提携すると発表した。IoT(モノのインターネット)機器に向けた電源制御ソリューションの開発などを行っていく。
東芝デバイス&ストレージは、マイコンやアナログIC、モータードライバーIC、通信用ICなどの分野で強みを持つ。これらの自社製品と外部パートナーの製品を組み合わせた提案活動にも注力している。エイブリックとの提携もその一環である。
一方、エイブリックは、セイコーインスツルの半導体事業を継承した会社。民生電子機器や携帯機器、車載電子機器などに向けて、電源ICをはじめとするアナログ半導体製品を供給している。また、大学などと協力して電池レス技術の実用化に取り組んでいる。
両社は提携に基づき、ミックスドシグナルIC技術での連携やレファレンスデザインの共同開発などを行う。その一例として、マイコンや通信用ICと電源ICを組み合わせて、高い精度と効率を実現する電源制御ソリューションの開発などを挙げた。
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