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パワエレの祭典が上海で開催 「PCIM Asia 2018」:敷地面積が前年比12%増
2018年6月26〜28日にかけて、パワーエレクトロニクスの総合展示会「PCIM Asia 2018」が、中国・上海の上海世界博覧会展覧館にて開催される。
2018年6月26〜28日にかけて、パワーエレクトロニクスの総合展示会「PCIM Asia 2018」が、中国・上海の上海世界博覧会展覧館にて開催される。パワー半導体やモジュールをはじめ、受動部品から電源、センサー、ソフトウェアまで、パワーエレクトロニクスに関連する最新の製品と技術が一堂に会する。
2017年のPCIM Asiaでは、7000m2の敷地面積に、84社が出展。5600人の来場者が集まった。今回は、敷地面積が12%増加する予定だ。例年通り、三菱電機や富士電機、東芝など、パワー半導体メーカーの大手が出展企業に名を連ねている(いずれも現地法人)。特に三菱電機は、2017年に比べてブース面積を25%増加させ、展示にさらに力を入れる。
さらに、今回から、電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHEV)、燃料電池自動車をはじめ、eモビリティに特化した展示ゾーン「E-mobility Zone」を開設する。中国では、政府の後押しもありEVの開発が進んでいるが、それを反映して同ゾーンが設置された。
ブース展示の他、セミナーやカンファレンスも、会場の各場所で行われる予定だ。
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