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IoTサービスに対するモデリングの試行と得られた知見JASA発IoT通信(9)(4/4 ページ)

組込みシステム技術協会(JASA)では、この課題解決への取り組みとして、2017年から「組込みIoTモデリングWG(ワーキンググループ)」を立ち上げている。今回は、これまで本WGにて実施してきた具体的なIoTサービスのモデリング結果と、そこから得られた各モデル、各手法の使い方、効果的な作成順序、実践からのプラクティスなどを紹介する。

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各モデルの役割と効果的な作成手順

 以上の5つのモデルを作成してみて、それぞれのモデルの役割や、効果的な作成順序がある程度理解できた。

 具体的には、以下のような流れで進めると効率的だと思われる。


効果的なモデル作成手順のイメージ (クリックで拡大)

今後の予定

 スマート内覧のモデルについては、今後、ArchimateやSTAMP/STPAでのモデリングを行っていく予定である。Archimateについては、主にビジネス動機のモデル化を通して、ビジネス自体の合理性、妥当性の検証を試み、STAMP/STPAでは、安全性の解析をビジネス領域に広げて試行する。

 また、実際のモデリングと並行して、さまざまなモデル、手法の分類と関連性の整理も実施していく予定である。

 いずれも、2018年11月に開催される展示会「Embedded Technology/IoT Technology 2018」のJASAブースにて公開する予定である。ご興味のある方は、ぜひ立ち寄ってほしい。

著者プロフィール

渡辺博之(わたなべ・ひろゆき)/エクスモーション

 横浜国立大学卒業後、メーカーにて組込みソフトウェア開発に従事。その中で、オブジェクト指向の導入を進め、生産性において大きな成果を上げる。その後、コンサルタントとしてFA装置や自動車、デジタル家電など多くの分野において現場支援や人材育成に携わるとともに、組込み分野における学会・コミュニティ活動にも多数参加。

 2008年9月、組込みソフトウェアの品質改善に特化した事業を推進すべく、エクスモーションを設立し現在に至る。組込みシステム技術協会(JASA)理事およびET事業本部長 兼 組込みIoTモデリングWG主査。他に、ETロボコン本部共同企画委員長、派生開発推進協議会副代表。


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