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遅れていたIntelの10nmチップ、出荷開始のメドが立つ2019年ホリデーシーズンまでに

Intelは、「10nmプロセスの歩留まりの改善を進めている」と述べ、2019年のホリデーシーズンまでに10nmチップを出荷する計画をあらためて表明した。

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 Intelは、「10nmプロセスの歩留まりの改善を進めている」と述べ、2019年のホリデーシーズンまでに10nmチップを出荷する計画をあらためて表明した。

 Intelは2018年10月25日(米国時間)に第3四半期決算を発表し、12期連続で市場予想を上回ったことを明らかにした。IntelのTechnology, Systems Architecture and Client Groupでプレジデントを務めるVenkata “Murthy” Renduchintala氏は、決算発表後に行ったアナリストとのカンファレンスコールで、「現在10nmの歩留まりは、14nmノードへの移行準備が整った時とほぼ同じ状況にある」と説明した。

 Renduchintala氏は、「2019年のホリデーシーズンまでに10nmチップを出荷する計画の実現に向けて全力で取り組んでいる。四半期前よりも現在の方が、この計画の実現を確信している。業績は堅調に推移しており、14nmチップの成長曲線を上方修正した前四半期よりも成長している」と述べている。

 Intelは2018年4月に、10nmノードの歩留まりに問題を抱えていることを理由に、10nm製品の量産開始を2018年後半から2019年に延期していた。

 同社は、「第3四半期決算は、データセンター事業で過去最高の売上高を記録したことで、ウォールストリートの予想を上回る増収増益を達成した」と報告し、その後に10nmノードの開発状況について語った。

 Intelの2018年第3四半期の売上高は、前年同期比で19%増となる192億米ドルで、同四半期の純利益は前年同期比42%増となる64億米ドルだった。

 同社は、「第3四半期の売上高は、各事業セグメントで増加した」と述べている。PC事業の売上高は、16%増加し102億米ドルに達した。PC以外のデータセントリック事業の売上高は、22%増加し約71億米ドルに達した。

 データセンター事業は、Intelが年初に予想した倍の速さで成長している。Intelのデータセンターグループの売上高は、前年同期比26%増となる61億米ドルで、初めて60億米ドル台を超えた。同社は、「この堅調な売上高は、クラウドおよび通信サービスプロバイダーの需要に支えられている」と述べている。

 Intelの暫定CEO(最高経営責任者)を務めるBob Swann氏は、「データセンター向け製品は2019年に向けて成長軌道にあるが、データセンターグループにとって2018年は卓越した年となった」と語った。

【翻訳:滝本麻貴、編集:EE Times Japan】

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