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パナソニックの意外な資産、体にかかる負担を可視化するツール:他社からも依頼が来る(3/3 ページ)
パナソニックは、同社の100周年を記念して開催している全社ユーザーイベント「CROSS-VALUE INNOVATION FORUM 2018」(2018年10月30日〜11月2日、東京国際フォーラム)で、未来の暮らしや社会に向けたテクノロジーを紹介する総合展示を行っている。
これならお買い物に連れて行きたくなるかも!?
子供や高齢者、外国人などさまざまな人が暮らしやすい社会の実現に向けた技術を展示する「DIVERSITY COMMUNITY」ゾーンでは、買った物を入れて運ぶための「パーソナルポーターロボット」が展示されている。ロボットの下部にはLiDARが搭載されていて、前を歩く人の後に付いて自走することができる。ロボットの中には、2Lのペットボトル6本分あるいは、お米5kg分に相当する容量が入る。ロボットのふたは、顔認証と骨格認証(かがんでいる体勢を検知する)によって開く仕組みになっている。
ロボットは、ユーザーの斜め後ろを付いてくる。真後ろではない理由は、斜め後ろであれば視界に入るからだ
重い荷物を持つ必要がなくなるので、「つえをついた人やベビーカーを押している人、子供と手をつないでいたり抱っこしたりして両手がふさがっている人などにとって、買った物を持ち運ぶ負担が減る」(パナソニック)
パナソニックによると、今はまだ、誤って違う人の後に付いていってしまうこともあるという。その点は実用化に向けての課題だろう。
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