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画像検査用LED照明、新開発の導光板でムラを低減:クリアで明るい画像を撮像可能
検査用照明を手掛けるシーシーエスは2019年1月、画像処理検査用のフラットドーム照明「LFXVシリーズ」を発売した。電子部品などの各種外観検査の用途に向ける。
検査用照明を手掛けるシーシーエスは2019年1月、画像処理検査用のフラットドーム照明「LFXVシリーズ」を発売した。電子部品などの各種外観検査の用途に向ける。
同社は、水平方向に配置したLEDの光が導光板表面で反射することで、面発光する「LFXシリーズ」を手掛けている。LFXシリーズでは、この面発光の仕組みにより検査対象物を均一に照らすので、表面の反射率が高い物や凹凸のある物でも影を作らずに撮像することができるという。
今回発売したLFXVシリーズは、LFXシリーズの光学系を改良した製品となる。LED発光色は赤、白、青、赤外の4種類で、サイズは25×25mm、50×50mm、75×75mm、100×100mmの4種類をラインアップしている。
従来のLFXシリーズでは、導光板上に印刷されたドットパターンが、撮像画像に移り込んでしまうことが課題だった。今回のLFXVシリーズでは、複数の微細なへこみ(ディンプル)を設けた導光板を新たに開発したことで、ドットパターンの影響を大幅に低減したとする。さらに、明るさは従来品と比較して約2.5倍(「LFX3-100SW」と「LFXV-100SW」を比較)を実現しているという。
ドットパターンの影響を低減したことと、明るさを向上したことで、レンズの絞りを絞ってもクリアで明るい視野を確保できるという。
LFXVシリーズの入力電圧は24V。標準価格(税別)は9万〜18万円。
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