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キーサイト、ミリ波対応のミッドレンジネトアナ5Gのパワーアンプ向けEVM測定アプリも発表(2/2 ページ)

 キーサイト・テクノロジーは2019年6月6日、5G(第5世代移動通信)向けの部品測定に対応するミッドレンジネットワークアナライザーの新製品や、パワーアンプの変調ゆがみを特性評価できる、ネットワークアナライザー用の新たなソフトウェアを発表した。

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ネトアナ1つで、EVM、ACLRも測定可能

 S93070xB変調ゆがみアプリケーションは、ネットワークアナライザーの最上位機種「PNA-X」専用のオプションで、パワーアンプのEVM(エラーベクトル振幅)やACLR(隣接チャネル漏洩電力比)の測定を実現したものだ。


S93070xB変調ゆがみアプリケーションを作動させたPNA-X 出典:キーサイト・テクノロジー

 5G向けのパワーアンプ開発メーカーは、Sパラメーターやゲインコンプレッションなどのネットワークアナライザーで計測する項目のほか、近年、EVMやACLRといった指標も要求されている。従来、EVMとACLRの測定を行うためには、ネットワークアナライザーから別の計測器をつなぎ変える必要があったが、これは、工程の複雑化のほか、不整合やケーブル損失による測定確度や、再現性低下の可能性など、懸念点があったという。

 今回発表したアプリケーションの独自のロジックによって、1つのネットワークアナライザーにデバイスをつないだ状態のまま、計測することが可能になった。このアプリケーションは、PNA-Xと完全に統合されていて、変調広域信号が印加されたデバイスの動作を、高い再現度かつ迅速に特性評価することができるという。


従来は2セットの測定器が必要だった(左)。今回のアプリケーションによって、信号源をつなげるだけで、ネットワークアナライザーのみで測定が完結する(右)出典:キーサイト・テクノロジー

 同社は、「時間短縮になるほか、それぞれのパラメーターがどう相関し、影響し合っているかなどが、感覚的にリアルタイムで見ることができる」としている。

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