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家庭向けにIoT社会で息を吹き返す、パナの「IoT-PLC」産業向けでは実績多数(3/3 ページ)

10年以上にわたりパナソニックが開発を進めてきた高速電力線通信「HD-PLC」は、「IoT-PLC」と名を改め、IoT(モノのインターネット)社会の発展の中で再び注目を集めている。同社は現在、特に家庭向けネットワークとしての展開に焦点を当て、ルール化に向けた動きなどを進めている。今回、これまでの経緯や最新の取り組みについて、開発担当者の話を聞いた。

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HD-PLCの進化を支え続けた検証ハウス

 2008年に福岡事業所内に建設された「HD-PLC検証ハウス」は、開発の初期段階から、さまざまな実証実験の現場として、その発展を支え続けた。荒巻氏は、「この家をベンチマークとして10年以上にわたってPLCの開発を進めてきた。また、IEEEの規格認証のための検証環境にもなっている」と説明していた。


検証ハウスの内装(クリックで拡大)

 この検証ハウスは、外から見ると普通の一軒家のようだが、室内にはさまざまな機器が設置されていた。また、デモンストレーションとして事業所内の各種機器を接続しネットワークを構築し、管理を行っている様子も確認できた。

福岡事業所におけるHD-PLCデモの様子。検証ハウスの配電盤にマスターアダプターを配置したうえで、事業所内に点在する監視カメラや街灯、景観照明などをターミナルアダプターを用いてマルチホップで接続、コントロールしていた(クリックで拡大)
左=アンダーカーペット配線システム「パナトラック」。薄型で、段差を気にせず配置できる/右=配線ダクトを通じてIoT-PLC通信を行う技術も開発している(クリックで拡大)
和室には、群衆誘導システム「スマートガイド」が設置されていた。炎センサーとともにIoT PLCネットワーク上で接続されており、ライターをつけるとスマートガイドが点灯するデモンストレーションが行われた(クリックで拡大)

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