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79GHz帯 3D MIMOレーダーを日本初公開、ADIオートモーティブワールド2020(2/2 ページ)

アナログ・デバイセズは「オートモーティブ ワールド2020」(2020年1月15〜17日、東京ビッグサイト)に出展。サクラテックと共同開発した79GHz帯3D MIMO(multi input multi output)レーダープラットフォーム「miRadar 48e-EV」を日本初公開した。距離分解能4cm、水平角度分離性能3度を実現しており、接近検知などの車載レーダーとしての用途を狙っている。

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48V化に向けに展開、双方向DC-DCコンバーター

 車載システム向けとして、48V系統と従来の12V系統を結ぶソリューションの展示も行われていた。

 双方向降圧/昇圧DC-DCコンバーター「LTC3871」は、低圧側最高30V、高圧側最高100Vに対応。12V-48V間の昇降圧が求められる電源システムにおいて、最大97%と高い変換効率を有しているうえ、並列構成も容易なことから、車載システムに適応可能としている。同時に紹介していた昇降圧型双方向DC-DCコンバーター「LT8708」ではさらに、一次側と二次側が同じ電圧でも適応可能となっており、「多様化する車載システムに対応できる」としている。


LTC3871とLT8708の概要と、アプリケーション例。48Vバックアップ電池の充電レベルが低いときに12V補機電池から充電したり、逆に補機電池に不具合に生じた際に、バックアップ電池で12Vシステムを動かしたりと、システム維持のために安定した電力供給を行う(クリックで拡大)

 降圧同期DC-DCコントローラー「LTC7821」は、チャージポンプとスイッチングレギュレーターを組み合わせて1つの回路にしたというもの。48Vの入力電圧をチャージポンプでいったん半分の24Vまで降圧し、その後スイッチングレギュレーターを通して12Vにすることで、高いスイッチング周波数での動作を実現している。

 チャージポンプを利用するため、求める出力に対し少なくとも倍以上の電圧は必要という制約はあるものの、大幅にインダクターのサイズを下げることができる。コンデンサーの搭載数は増えるが、従来と比較しDC-DCコンバーターソリューションのサイズを50%小型化できるという。また、動作効率も97%と高い。


会場で行われたLTC7821を用いたデモ(左)。48Vから12Vへの変換を500kHzのスイッチング周波数で行っている。従来型(右)と比べると大幅に小型化しているのが分かる(クリックで拡大)

 従来、データセンターなどで採用されている製品だが、「システムの簡素化、低コスト化など多くのメリットがあり、今後48V化が進んでいけば重要になる」として紹介していた。

iPhoneサイズのソーラー制御ユニットなども

 その他、「ポン付けソーラー」として、幅97mm、高さ167mm、厚さ7.8mm、重量196gと小型軽量化した12V鉛電池200W制御ユニットも紹介していた。


12V鉛電池200W制御ユニット(クリックで拡大)

 従来の製品では後部座席下など搭載場所が限られたが、高電圧側に充電する回路の省略などを行ったことで小型軽量化を実現したといい「『iPhone 11 Pro Max』とほぼ同じサイズ」でありながら200W通電が可能。動作温度も-40〜+105℃と広く、ルーフパネル内など自由な設置を実現するとしている。


12V鉛電池200W制御ユニットの概要(クリックで拡大)

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