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村田製作所、フィンランド子会社の新生産棟が完成MEMSセンサーの生産体制強化

村田製作所が、フィンランドの子会社で建設を進めてきた新生産棟が完成した。自動車や産業機器、ヘルスケア機器などに向けたMEMSセンサーの需要増に対応するため、生産体制を強化した。

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自動運転などでMEMS技術の強みを生かす

 村田製作所は2020年1月、フィンランドの子会社で建設を進めてきた新生産棟が完成したと発表した。自動車や産業機器、ヘルスケア機器などに向けたMEMSセンサーの需要増に対応するため、生産体制を強化した。

 新生産棟を建設したのは、開発・生産子会社である「Murata Electronics Oy」の敷地内。建屋は地上5階建て、延べ床面積は1万6000m2である。外部からの振動が伝わらない特殊な免震構造を採用するなど、より精密なテストを行うことができるという。投資額は建屋のみで50億円。


新生産棟が完成したMurata Electronics Oyの外観

 村田製作所は、Murata Electronics Oyの前身であるVTI Technologiesを、2012年に買収した。フィンランドで最大規模のクリーンルーム設備を保有している。村田製作所にとって、海外における唯一のMEMSセンサー製造拠点でもある。

 村田製作所の代表取締役専務執行役員でモジュール事業本部の本部長を務める中島規巨氏は、「自動運転の領域において、車体の挙動検知や周辺環境の把握といった分野で、当社のMEMS技術を生かすことができる。今回、MEMSセンサーの生産体制を強化したことで、安心・安全なモビリティ社会の進展や、ヘルスケア分野などの発展に貢献したい」とコメントした。

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