ニュース
Bluetooth 5.2対応の無線通信モジュールを量産:高度な方向探知機能に対応
太陽誘電は、最新のBluetoothコア仕様バージョン5.2に対応した無線通信モジュールを開発した。2020年5月から量産を始める。
室内施設でも位置情報の把握が可能に
太陽誘電は2020年5月、最新のBluetoothコア仕様バージョン5.2に対応した無線通信モジュールを開発し、2020年5月から量産を始めると発表した。
新製品は、外形寸法が異なる2製品を用意した。9.6×12.9×2.0mmの「EYSNCNZWW」と、3.25×8.55×1.00mmの「EYSNSNZWW」である。Bluetoothの最新バージョンでは複数のアンテナを用いて、受信時や送信時に生じる電波の位相差から信号の方向を特定する高度な方向探知機能が新たに追加されており、新製品もこれらの新機能に対応した。動作温度範囲は−40〜85℃である。
移動体の正確な位置情報を取得する方法として、GPSなどが一般的に用いられている。しかし、倉庫やオフィスなどGPSの電波が届きにくい屋内環境では、正しい位置情報を得ることが難しかった。新製品を用いると、室内施設でも人やモノの位置情報を把握することが可能となる。
新製品のサンプル価格は1個3000円。ウェアラブル機器やヘルスケア機器、物流端末などの無線通信用途に向ける。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 売上高3000億円達成が目前に迫った太陽誘電の2020年戦略
2020年度(2021年3月期)に売上高3000億円の達成を掲げる太陽誘電の登坂正一社長に事業戦略を聞いた。【訂正あり】 - 太陽誘電、使用温度範囲を105℃まで向上
太陽誘電は、シリンダー形リチウムイオンキャパシター「LITHOSION(リソシオン)」として、使用温度範囲を最大105℃に高めた新製品「LIC1840RH3R8107」の量産を始めた。 - 太陽誘電、2021年度中に全固体電池を量産開始
太陽誘電は、全固体リチウムイオン二次電池(全固体電池)を開発した。2020年度中にサンプル出荷を始め、2021年度中に量産を開始する予定である。 - においセンサーと機械学習で「においの見える化」
太陽誘電は、「CEATEC 2019」で、「においセンサー」や「SMD型全固体リチウムイオン二次電池」などを参考展示した。