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ゼロドリフトのホール効果電流センサーを発売8端子SOICパッケージで3kVrms絶縁

日本テキサス・インスツルメンツ(日本TI)は、DCまたはAC電流測定が可能なガルバニック絶縁型ホール効果電流センサーとして新たに2製品を発売した。

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高い精度でメンテナンスを軽減

 日本テキサス・インスツルメンツ(日本TI)は2020年7月、DCまたはAC電流測定が可能なガルバニック絶縁型ホール効果電流センサーとして新たに2製品を発売した。時間経過と温度変動に対し、極めて小さいドリフトと高い精度を実現しながら、3kVrms絶縁を提供する。

 新製品は、差動測定用に外部基準電圧が必要な「TMCS1100」と、基準電圧を内蔵した「TMCS1101」である。産業用モータードライブや太陽光インバーター、電源機器などの高電圧システムに向けて開発した。

 新製品は、ゼロドリフトアーキテクチャとリアルタイム感度補償により、温度変動や機器の経時変化があっても、極めて高い性能を維持することができる。具体的には、最大0.45%の総感度ドリフトと、0.1%未満の最大フルスケールオフセットドリフトを実現。広い電流範囲において、高い測定精度と信頼性を提供する。寿命全体での感度ドリフトは0.5%である。

 精度は、TMCS1100が最大1%、TMCS1101が最大1.5%である。精度が極めて高いためデバイスを校正する必要がなく、機器のメンテナンス頻度が少なくて済む。−40〜125℃の温度範囲で0.05%(標準)の直線性を実現している。

 パッケージは2製品とも、外形寸法が4.90×3.90mmの8端子SOICで提供する。UL1577規格に準拠し、600Vの基本動作絶縁と60秒間の3kVrms絶縁を実現した。参考価格は1000個購入時の単価が最低1.50米ドルとなっている。また、評価モジュールとして「TMCS1100EVM」と「TMCS1101EVM」を用意している。それぞれ59米ドルで、TIのウェブサイトより購入することができる。

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