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GNSS受信IC、デュアルバンド測位で消費電力9mWL1帯とL5帯の信号に対応

ソニーは、デュアルバンドの測位が可能で、同時受信時の消費電力が9mWと極めて小さいGNSS(全地球衛星測位システム)受信IC「CXD5610GF」を開発した。IoT機器やウェアラブル機器などの用途に向ける。

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厳しい使用条件下でも高精度で安定した測位を可能に

 ソニーは2020年8月、デュアルバンドの測位が可能で、同時受信時の消費電力が9mWと極めて小さいGNSS(全地球衛星測位システム)受信IC「CXD5610GF」を開発したと発表した。IoT機器やウェアラブル機器などの用途に向ける。同時受信時の消費電力が11mWの「CXD5610GG」も用意した。

 新製品は、従来のL1帯に加えてL5帯の信号にも対応したICである。L5帯はL1帯を用いる場合に比べて、距離測定に用いる信号の単位が10倍も細かくなるため、位置精度が格段に向上するという。衛星からの送信電力も増えるため、高感度の測位が可能である。

 独自の測位アルゴリズムを搭載し、GNSS信号を迅速かつ正確に受信する。このため、手首に装着した状態で腕振りをしたリ、建造物で電波の状態が変わるような環境でも、安定した位置測位が可能だという。コールドスタート時でも、短時間で測位を行うことができる。妨害波による性能劣化や、なりすまし攻撃などへの対策も行った。

 低電圧動作を可能にする独自の高周波アナログ回路技術や、低いクロック周波数で演算処理を行うデジタル回路とソフトウェアアルゴリズムの採用などにより、L1帯とL5帯の同時受信時でも、業界最小レベルの消費電力に抑えた。

 この他、ファームウェアなどを格納するための不揮発性メモリを内蔵している。これにより、最新ファームウェアへのアップデートも容易に行うことができるという。

 対応する衛星システムはGPS、Galileo、BeiDou、GLONASS、QZSS、SBAS、NavICである。パッケージはCXD5610GFが外形寸法3.2×3.7×0.5mmの54端子XFBGAで、CXD5610GGは同7.0×8.0×1.4mmの72端子LFBGAで、それぞれ供給する。

 CXD5610GFとCXD5610GGは、2020年9月よりサンプル出荷を始める。サンプル価格(税別)はそれぞれ1000円。

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