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小型モーター市場、2022年に65億900万個規模へ:矢野経済研究所が出荷量を調査
2020年の小型モーター市場(カーAV関連機器用は含むが、車載用は除く)は、メーカー出荷数量ベースで62億3219万個を見込む。2022年は65億900万個と予測する。矢野経済研究所が調査した。
今後はユニット製品の提案が重要
矢野経済研究所は2020年10月、小型モーターの世界市場を調査し、その結果を発表した。2020年の小型モーター市場(カーAV関連機器用は含むが、車載用は除く)は、メーカー出荷数量ベースで62億3219万個を見込む。2021年以降は回復に転じ、2022年の市場は65億900万個と予測した。
今回の調査は、主に出力が1kW以下のブラシ付DCモーター(コアード/コアレス)やブラシレスDCモーター、振動モーター、PM型ステッピングモーター、HB型ステッピングモーター、DC軸流ファンモーターおよび、ACインダクションモーターを対象とした。調査期間は2020年5〜8月である。
対象の小型モーター市場は、新型コロナウイルスの影響により、産業全般で需要が落ち込み、2020年は前年に比べ6.3%減少した。PCや通信関連機器、医療機器に向けた需要は増加したが、家電や住宅設備機器、産業機器向けの需要が低迷した。
同社予測によれば、2021年以降は緩やかに回復し、微増で推移する見通しである。製品別では、ブラシ付きDCモーター(コアレス)とACインダクションモーターが引き続き減少傾向にあるという。それ以外のモーターは落ち込み率が徐々に改善すると予測した。特に、複数種類のモーターや周辺部品を組み合わせたユニット製品の提案が重要だという。新たな用途開拓が、市場拡大のカギを握る。
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