SEMICON Japanもオンライン開催、トップ対談に注力:甘利議員などが登壇
SEMIジャパンは2020年11月25日、オンライン記者説明会を開催し、同年12月にオンラインで開催されるマイクロエレクトロニクスの国際展示会「SEMICON Japan Virtual」の概要を発表した。
SEMIジャパンは2020年11月25日、オンライン記者説明会を開催し、同年12月にオンラインで開催されるマイクロエレクトロニクスの国際展示会「SEMICON Japan Virtual」の概要を発表した。
毎年、東京ビッグサイトで開催されているSEMICON Japanだが、今回は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で、他の多くの展示会と同様に完全オンラインでの開催となる。期間は2020年12月11〜18日。バーチャル展示会は12月14〜17日、基調講演などのオンラインカンファレンスは12月11〜18日の日程で開催される。2021年1月15日まで、展示ブースへのアクセスと講演動画の視聴が可能だ。
今回のSEMICON Japanのテーマは、2019年と同じで「次代のコアになる」。SEMIジャパン代表を務める浜島雅彦氏は「半導体はあらゆる産業の心臓部となっている。これからも大きく飛躍していく」と強調する。
出展社数は現時点で160社超。講演プログラム(講演は全て事前収録)は80本以上をそろえている。「他の展示会との差異化の一つとして、専門家を招いて行う対談に力を入れた」(浜島氏)
対談は主に4つ。12月11日に行われるオープニングパネルでは、「豊かなデジタル社会構築への課題と提言」というテーマの下、元経済再生担当大臣の甘利明氏、東京大学総長の五神真氏、SEMI名誉役員で東京エレクトロンの元社長である東哲郎氏が対談する。
その他、12月11日には、東京大学から松尾豊教授と黒田忠弘教授が「AIが切り開く未来と技術チャレンジ」についてパネルディスカッションを行う。12月17日には、トップ証券アナリストたちが2021年の半導体製造装置市場について見通しを語る。
12月18日にはグランドフィナーレパネルとして、経済産業省 商務情報政策局 局長の平井裕秀氏らが「グローバル半導体産業の持続的発展への課題と提言」というテーマで議論する。
なお、これらの対談も他の講演動画同様、事前収録だが、対談自体は同じ場所に集まって行われたという。
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