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Maxim、小型カメラキューブの参照設計図を発表コイン電池でエッジIAを実現

Maxim Integrated Products(以下、Maxim)は、エッジAIを実現する小型カメラキューブのレファレンスデザイン「MAXREFDES178#」を発表した。カメラキューブはコイン電池を用い、顔認識やキーワード認識などを低遅延で実行することができる。

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AI推論の消費電力は最大1000分の1、処理速度は100倍以上に

 Maxim Integrated Products(以下、Maxim)は2021年7月、エッジAIを実現する小型カメラキューブのレファレンスデザイン「MAXREFDES178#」を発表した。カメラキューブはコイン電池を用い、顔認識やキーワード認識などを低遅延で実行することができる。

 MAXREFDES178#は、聴覚および視覚推論用のニューラルネットワークアクセラレーターを内蔵した低消費電力マイコン「MAX78000」の他、消費電力が極めて小さいBluetooth対応マイコン「MAX32666」および、2個のオーディオCODEC IC「MAX9867」を搭載している。

 MAX78000のAIアクセラレーターは、顔認識などのAI推論に必要な電力消費を、同様のシステムに比べ最大1000分の1に低減できるという。遅延も少なく、一般的な組み込みマイコンと比べ100倍以上も高速に動作する。

 MAX78000は、GPUベースのプロセッサに比べ最大50%も小型で、カメラキューブとしての外形寸法も41×44×39mmと小さい。このため、実装スペースに制限のあるIoT(モノのインターネット)機器などにも、コスト効率に優れたAI推論機能を、比較的容易に実装することが可能になった。

 MAXREFDES178#の単価(1000個購入時)は149米ドルで、Maximのウェブサイトに加え、正規の販売代理店からも購入することができる。

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