アンリツ、IoT機器向け5G評価ソリューション:無線評価を低コストで実現
アンリツは、5G(第5世代移動通信)評価ソリューションとして、ラジオコミュニケーションテストステーション「MT8000A Entry Model」を開発した。IoT機器の5G接続性やサービス品質の評価を、比較的低コストで行うことが可能になる。
無線評価とサービス評価を容易に実行
アンリツは2021年9月、5G(第5世代移動通信)評価ソリューションとして、ラジオコミュニケーションテストステーション「MT8000A Entry Model」を開発したと発表した。IoT機器の5G接続性やサービス品質の評価を、比較的低コストで行うことが可能になるという。
MT8000Aは既に、スマートフォンなどの5G品質評価ソリューションとして活用されている。近年はスマートフォン以外でも5G接続が広がっている。この測定システムを、そのままIoT機器などの無線評価に適用すると、オーバースペックとなりコスト高になることもあった。
そこで開発したのがMT8000A Entry Modelである。5G NRのEN-DC(E-UTRAN New Radio-Dual Connectivity)方式を1台で実現できる。5G NR/LTEについて、それぞれDownlink1/Uplink1のコンポーネントキャリアをSISO(single input and single output)で伝送する。FR2のミリ波にも対応している。
また、制御ソフトウェア「SmartStudio NR」により、サービスレベルでの品質評価を容易に行うことができる。また、これまで複数のシグナリングテスターを用いて行ってきたLTE+5Gのサービス品質評価を、MT8000Aのみで実現することができ、測定コストの削減につながるという。
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