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メモリハイロガー用、CANユニット2製品を発売ワイヤレスで配線の煩わしさ低減

HIOKI(日置電機)は、メモリハイロガーの専用オプションとして、CANユニット「U8555」とワイヤレスCANユニット「LR8535」を発売した。CAN信号とアナログ測定データを1台のメモリハイロガーで記録し、表示することが可能となる。

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CAN信号とアナログ測定データの両方を1台に記録

 HIOKI(日置電機)は2021年12月、メモリハイロガーの専用オプションとして、CANユニット「U8555」とワイヤレスCANユニット「LR8535」を発売した。CAN信号とアナログ測定データを1台のメモリハイロガーで記録し、表示することが可能となる。

 CAN規格は自動車内部の通信方式として、ほとんどの自動車に導入されている。また、ロボットや医療機器、工場のIoT(モノのインターネット)システムなどでも採用が広がる。これらの機器では、CAN信号とは別に、電圧や温度などさまざまなアナログ測定データを収集し、一元管理することが求められている。ところがこれまでは、個別に測定機器を用意する必要があり、測定データの一元管理は難しかったという。

 今回発表したU8555あるいはLR8535と、同社のメモリハイロガー「LR8450」(無線なしモデル)または、「LR8450-01」(無線LAN搭載モデル)と組み合わせて用いることで、CAN信号とアナログ測定データの両方を、1台のメモリハイロガーで一元管理することができるという。CAN信号はリアルタイムでアナログ波形に変換して表示できるため、データ間の変化点や関連性を容易に把握できる。次世代通信規格「CAN FD」の測定にも対応している。


U8555(左)とLR8535(右)の外観 出所:HIOKI

 また、U8555は収集したアナログ測定データをCAN信号に変換して出力することができ、データ管理をCAN信号に一本化して行うことができる。これによって、既存のCANシステムへの統合や、市販されているCAN解析ソフトウェアの活用が容易となる。


メモリハイロガーとCANユニットの接続イメージ[クリックで拡大] 出所:HIOKI

 LR8535はバッテリーで駆動し、LR8450-01とは無線でデータ通信が可能となる。配線する煩わしさを解消し、設置場所などの課題も解決できる。

 価格(税込み)は、U8555が19万8000円、LR8535が26万4000円。国内では2021年12月17日から、海外市場では2022年2月17日から、それぞれ販売を開始する予定である。

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