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NVIDIAが注力する車載AIとゲーム向けの新技術CES 2022で披露(2/2 ページ)

NVIDIAは、米国ラスベガスで開催された「CES 2022」(2022年1月5〜7日)において、車載AI(人工知能)やゲーム向けとして近く発表予定のさまざまな新技術を披露した。また、AT&TやSamsung Electronicsとの連携による新たなイニシアチブも発表している。

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AT&TやSamsungとの協業

 SamsungはCES 2022において、新しいスマートテレビのラインアップを発表した。2022年第2四半期に発表予定の新型モデルは、新しい“ゲーミングハブ”機能を搭載するという。このゲーミングハブは、同社のスマートテレビメニューの専用機能として、Googleの「Statia」やNVIDIAの「GeForce NOW」のようなクラウドゲーミングライブラリを備える予定だという。先月、NVIDIAはLGの2021年webOSスマートTVでクラウドゲーミングサービスのβ版を開始した。

 NVIDIAはまた、AT&Tとの提携により、GeForce NOWをモバイル機器に提供することも発表している。NVIDIAのGeForce担当上級バイスプレジデントであるJeff Fisher氏は、「このパートナーシップは、いくつかのエンドマーケットにおける5G(第5世代移動通信)の拡大と影響力の増大を強調するものだ。5Gの急速な拡大は、低遅延のクラウドゲーミングをあらゆる場所で実現する可能性を提供する」と述べている。

NVIDIAのメタバース開発プラットフォーム「Omniverse」

 NVIDIAは、「NVIDIA Studio」や「NVIDIA Omniverse」など、メタバースに進出するためのサービスや技術も数多く紹介している。NVIDIAのRTX GPUアーキテクチャ上に構築されたStudioは、レイトレーシング、シミュレーション、AIのためのハードウェアアクセラレーションを提供する。また、このプラットフォームには、200以上の主要アプリケーションの高速化に使用されているNVIDIAのハイエンドビデオプロセッサも含まれている。


NVIDIAのメタバース開発プラットフォーム「Omniverse」[クリックで拡大] 出所:NVIDIA

 Omniverseプラットフォームは現在、GeForce RTXスタジオのクリエーターに一般的に提供されている。このプラットフォームによって開発者は、Audio2Face、Machinima、Kaolinなどの複数のアプリケーションで3Dワークフローをコラボレーションおよび高速化することができる。

 Pixarがオープンソースで公開している、3Dシーングラフ形式およびその形式を扱うプログラム群「Universal Scene Description」を使用することで、Omniverseプラットフォームは、アプリケーション開発者がソフトウェア開発パートナーからの40以上のツールを3Dデザインプラットフォームに接続する機能を提供する。

 NVIDIAは、Omniverse Nucleus CloudやEpicのMetaHumanをサポートするAudio2Faceのアップデート、Omniverse Machinimaライブラリの新しいアセット、3Dマーケットプレースからの無料のデジタルアセットなど、Omniverseプラットフォーム内の新機能も発表している。

【翻訳:田中留美、編集:EE Times Japan】

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