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低電力ワイヤレスセンサーのアンテナ設計(前編)福田昭のデバイス通信(360) imecが語るワイヤレス電力伝送技術(14)(2/2 ページ)

今回は、「6.1 アンテナ」の講演部分を紹介する。

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プリント基板に小型のアンテナを形成

 前回では、低電力のワイヤレスセンサーといった低電力用途が現実的な応用分野だと述べた。そこで、低電力のワイヤレスセンサー端末にマイクロ波で電力を供給することを想定する。受信アンテナは物理的な寸法を小さくし、プリント基板で製造可能であることが望ましい。またアンテナの寸法が小さいことから、無指向性のアンテナになる。

 受信アンテナの最も重要な特性は入力インピーダンスである。アンテナ周囲の電磁界を解析するツールや解析方程式などによって入力インピーダンスを設計する作業が欠かせない。


低電力ワイヤレスセンサー端末を想定したアンテナの設計[クリックで拡大] 出所:imecおよびEindhoven University of Technology(IEDMショートコースの講演「Practical Implementation of Wireless Power Transfer」のスライドから)

 プリント基板に形成できる小型アンテナには、ダイポールアンテナ、折り返しダイポールアンテナ、ループアンテナ、マイクロストリップパッチアンテナ、などがある。主なアンテナの設計と解析は次回以降に説明しよう。


プリント基板に形成した小型アンテナの試作例[クリックで拡大] 出所:imecおよびEindhoven University of Technology(IEDMショートコースの講演「Practical Implementation of Wireless Power Transfer」のスライドから)

(次回に続く)

⇒「福田昭のデバイス通信」連載バックナンバー一覧

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