Microchip、セキュリティ機能を強化したMCUを発表:サイバー攻撃からIoT機器を保護
Microchip Technologyは、Arm TrustZone技術とMicrochipのTrust Platformセキュリティサブシステムを統合したMCU「PIC32CM LS60」を発表した。IoT機器や民生機器、産業機器、医療機器などの用途に向ける。
Arm TrustZone技術とTrust Platformセキュリティサブシステムを統合
Microchip Technologyは2022年5月、Arm TrustZone技術とMicrochipのTrust Platformセキュリティサブシステムを統合したMCU「PIC32CM LS60」を発表した。IoT機器や民生機器、産業機器、医療機器などの用途に向ける。
PIC32CM LS60は、「Cortex-M23コア」を搭載している。Cortex-M23コアはTrustZoneセキュリティを備えながら、チップ面積と消費電力を抑えたプロセッサコアである。さらに、情報セキュリティのための国際規格「コモンクライテリア(CC)」のJIL作業部会で、「高」評価を受けたMicrochipのTrust Platformセキュリティサブシステムを採用している。
これらのセキュリティ技術を組み込んだMCUをエッジデバイスに搭載すれば、従来のように複数チップを用いることなく、サイバー攻撃などから機器を保護することが可能になるという。
また、水分による誤タッチ防止と高いノイズ耐性を実現する「Driven Shield Plus付きタッチコントローラモジュール」を内蔵した。これによりノイズの多い場所や、水にぬれやすい場所で利用される応用機器の誤動作を防ぐことができる。
消費電力を抑える機能も備えた。コアから独立した「SleepWalkingモジュール」と「イベントシステム」を搭載。これによって、MCUコアを可能な限りスリープモードに維持することができるという。スリープモードで動作するアナログモジュール(オペアンプ、D-Aコンバーター、A-Dコンバーターなど)も内蔵した。
開発ツールとしては、「Trust Platform Design Suite」や「MPLAB Harmony v3プラットフォームとArm TrustZone用MPLAB Code Configurator」「MPLAB Data Visualizer」「Power Debugger」「評価用キット」および、「Trust Platformプロビジョニングサービス」などを提供する。
なお、PIC32CM LS60の他、汎用品「PIC32CM LE00」および、Trust Platformを含まないArm TrustZoneテクノロジー品「PIC32CM LS00」も用意した。パッケージはいずれも100端子TQFPで供給する。
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