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昭和電工、韓国の半導体製造用ガス貯蔵能力を倍増へ既存施設を拡張改造

昭和電工は2022年9月5日、韓国での半導体製造用高純度ガスの貯蔵能力を2倍に増強すると発表した。

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 昭和電工は2022年9月5日、韓国での半導体製造用高純度ガスの貯蔵能力を2倍に増強すると発表した。完全子会社の韓国昭和化学品の韓国・安城(アンソン)市にある貯蔵施設の敷地面積を約2倍に拡大させ、今後、既存施設の改造も含め従来の2倍に相当する貯蔵能力を持つ予定だ。

 韓国昭和化学品は、韓国で半導体製造用高純度ガス事業を展開する同社の完全子会社。日本やアジアで生産した高純度ガス製品を韓国で輸入販売する他、韓国で生産した高純度ガス製品をアジアや米国向けに輸出している。

「韓国内の物流拠点の充実化が喫緊の課題だった」

 今回の貯蔵能力の増強は、2007年に設立した安城市の貯蔵施設の敷地面積を約2倍に拡大。貯蔵能力の増強とともに事務棟の建て替えを行った。今後、既存施設の改造を進め、貯蔵能力は拡張前に比べ2倍に達する見込みになっている。


韓国昭和化学品の韓国・安城(アンソン)市にある貯蔵施設(安城ガスセンター)。写真手前が今回拡張したエリア[クリックで拡大] 出所:昭和電工

 半導体製造用高純度ガスは「近年、回路の微細化、3次元化に伴い使用量が増大しており、ウエハー市場成長率を上回る成長が続いている」(昭和電工)という。そうした中で「韓国での高純度ガスの旺盛な需要に加え、世界的な物流の混乱や物流費用高騰に対応しながら安定供給を維持するためには、韓国内の物流拠点の充実化が喫緊の課題だった」とし、韓国での貯蔵能力の増強を実施した。

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