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OEG、全固体電池の信頼性評価サービスを開始:構造調査から不具合原因の特定まで
OKIエンジニアリング(OEG)は、2022年9月13日から「全固体電池信頼性評価サービス」を始めた。全固体電池の「構造調査」から「基板実装時の耐性や製品組み立て時における耐応力性の評価」「不具合原因の特定」まで行う。
セラミックコンデンサーの信頼性評価で培った技術を活用
OKIエンジニアリング(OEG)は、2022年9月13日から「全固体電池信頼性評価サービス」を始めた。全固体電池の「構造調査」から「基板実装時の耐性や製品組み立て時における耐応力性の評価」「不具合原因の特定」まで行う。
全固体電池は、高温や真空など過酷な環境下で用いられる機器に内蔵しても、電力を安全に供給することができるという特長がある。ただ、従来のリチウムイオン電池とは構造が異なるため、信頼性評価試験については新たな方法で行う必要があるという。
OEGは約30年にわたり、セラミックコンデンサーの信頼性評価サービスを提供してきた。全固体電池の中でも、携帯機器やウェアラブル機器に搭載される酸化物系全固体電池は、セラミックコンデンサーと同じような構造になっているという。そこで、これまで培った技術やノウハウを生かし、全固体電池信頼性評価サービスを始めることにした。
具体的には、「酸化物系全固体電池の構成材料や膜厚のばらつきを確認する方法」の他、「基板実装時の耐熱性や、製品組み立て時に生じる基板のたわみやねじれの影響を受けた際の耐応力性を評価する方法」「加速試験で生じた不具合の原因を特定する解析手法」などを独自に確立した。
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