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富士フイルム、次世代電池の開発企業に追加投資製造と販売に関するライセンス取得

富士フイルムは、準固体リチウムイオン電池の研究、開発を行う米国「24M Technologies」に、2000万米ドルを追加出資するとともに、次世代電池といわれる準固体リチウムイオン電池の製造と販売に関するライセンス契約を結んだ。

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準固体リチウムイオン電池、電極部材に電解液を練り込み半固形化

 富士フイルムは2022年9月、準固体リチウムイオン電池の研究、開発を行う米国「24M Technologies」に、2000万米ドルを追加出資するとともに、次世代電池といわれる準固体リチウムイオン電池の製造と販売に関するライセンス契約を結んだ。

 24M Technologiesは、電極部材に電解液を練り込むことで半固形化した準固体リチウムイオン電池の研究/開発を行っている。24M Technologiesが開発した製造プロセスの特長は、これまで電極の塗布に必要であった有機溶剤「NMP」を用いないことである。このため、塗布した後に電極を乾燥させる工程を省くことができるという。24M Technologiesは既に、複数の製造パートナー企業に対して、準固体リチウムイオン電池技術のライセンスを供与している。

 富士フイルムは、準固体リチウムイオン電池の技術検証を行うため、2020年に500万米ドルを24M Technologiesへ出資した。また、富士フイルムが蓄積してきた精密塗布技術や生産技術と、24M Technologiesの技術を組み合わせ、大面積で高エネルギー密度の準固体リチウムイオン電池を量産するために必要になる生産基幹技術を確立した。

 そして今回、24M Technologiesの新株予約権付社債を引き受ける形で追加投資を行うとともに、準固体リチウムイオン電池の製造と販売に関するライセンスを取得。今後は、両社で量産に向けた生産基幹技術の実証を行い、準固体リチウムイオン電池の事業化に取り組む計画である。

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