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ディスコが四半期最高益を更新、パワー半導体需要強くQ3も出荷額過去最高を予想

ディスコは2022年10月20日、2022年度第2四半期(7〜9月期)の決算を発表した。売上高は前年同期比17.3%増の795億円、営業利益は同35.8%増の332億円、純利益は同36.8%増の246億円でいずれも四半期ベースで過去最高となった。

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 ディスコは2022年10月20日、2022年度第2四半期(7〜9月期)の決算を発表した。売上高は前年同期比17.3%増の795億円、営業利益は同35.8%増の332億円、純利益は同36.8%増の246億円でいずれも四半期ベースで過去最高となった。同社は「半導体メーカーの旺盛な設備投資意欲を背景にダイサー、グラインダーなどが高水準で出荷され、順次検収された」と説明していた。

2022年度第2四半期(7〜9月期)の決算概要(左)と、四半期業績の推移(右)[クリックで拡大] 出所:ディスコ[クリックで拡大] 出所:ディスコ

 GP率(売上総利益率)も65.5%と四半期ベースで過去最高を記録した。急速に進む円安が追い風となっている他、継続して取り組んでいる改善活動を通じた顧客への付加価値提案、原価低減などが効果を発揮した。原材料費やエネルギーコストの上昇についてもこれらの要因がカバーしており、「特段大きな影響は表れていない」としている。

 売上高は前四半期(4〜6月期)比でみると33.1%増の大幅増となっているが、これについてディスコは、「前四半期は中国のロックダウンの影響から装置検収が遅れていたが、当四半期に進捗があった。この検収はタイミングの問題であり市場動向との直接の連動性は低い」と説明している。

 なお、上期(4〜9月期)業績としても、売上高が前年同期比20.0%増の1392億円、営業利益は同37.3%増の548億円、純利益は同42.3%増の406億円、GP率は64.8%でいずれも過去最高となった。

出荷額は過去最高、量産用途需要減もパワー半導体用途など強く

 第2四半期の出荷額は、四半期ベースで過去最高となる725億円を記録した。足元の急激な為替変動の押し上げ効果があった他、顧客の投資意欲についてもOSAT(Outsourced Semiconductor Assembly and Test)向けのロジックやパッケージシンギュレーション向けなどが減少した一方、電気自動車(EV)シフトの加速などを背景にパワー半導体などの他アプリケーションにおいて強い需要があった。このような市場環境のもと、精密加工装置においてはグラインダーを中心に高水準の出荷が継続し、消耗品である精密加工ツールの出荷額も底堅く推移したとしている。

左=出荷額の推移(左)/中央=出荷額ベースのダイサー用途別割合/右=出荷額ベースのグラインダー用途別割合[クリックで拡大] 出所:ディスコ

 同社は、「もともと当社はロジックやメモリ向けに限らずアプリケーションの裾野が広く、足元の市場減速懸念とは少し見え方が違うのではないかと認識している。量産用途などにおいては装置需要は低迷するとみているが、一方でパワー半導体などの他アプリケーション、さらには研究開発用途などが装置需要を下支えする可能性があると考えている」と説明していた。

第3四半期も出荷額過去最高を予想

 2022年度第3四半期(10〜12月期)の業績については、売上高673億円、営業利益が249億円、純利益が177億円、営業利益率が37.0%と見込む。いずれも前四半期比では減少となるが、「これはあくまで検収タイミングが読みにくいためで、特段の懸念を想定しているものではない。足元の高水準の出荷が続く状況を鑑みると今後も高い水準の業績を継続すると見込んでいる」と説明。市場動向を表す出荷額については過去最高を更新する763億円を見込んでいる。


2022年度第3四半期(10〜12月期)の業績見通し[クリックで拡大] 出所:ディスコ

 なお、想定為替レートは1米ドル135円と保守的に見込んでおり、「実際のレートとの差分については今後の業績に追い風となって現れてくると考えている」と説明。「当社は売り上げの5〜6割程度がドル建てとなっている一方、コストに関しては直接のドルコストはほとんど無い状況であり、基本、円安はメリットしかないという形になっている」と語っていた。ドルが1円変動すると年間12億円の効果があるという。

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