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AMD、サーバ向け高性能プロセッサ「第4世代EPYC」の第1弾を発表福田昭のデバイス通信(371)(2/2 ページ)

AMDは2022年11月10日(米国時間)に米国カリフォルニア州サンフランシスコで新製品発表会「together we advance_data centers」を開催し、サーバ向けプロセッサの新製品「EPYC 9004シリーズ」の販売を開始した。

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性能を前世代EPYCおよび競合品(Intel製品)と比較

 「EPYC 9004シリーズ」の性能は当然ながら、過去の製品よりも高い。AMDは前世代(第3世代)のEPYCおよび競合品(Intelのサーバ向けプロセッサ)と、ベンチマーク値などで性能を比較してみせた。

 整数演算スループット(SPECベンチマーク値)は競合品の約3倍、前世代EPYCの約2倍を達成した。浮動小数点演算スループット(SPECベンチマーク値)は競合品の約2.5倍、前世代EPYCの約2.2倍となっている。

左=クラウド向け性能(整数演算スループット)の比較/右=高性能コンピューティング(HPC)向け性能(浮動小数点演算スループット)の比較[クリックで拡大] 出所:AMD

 Java業務アプリケーションの性能(SPECjbbベンチマーク値)は競合品の約2.9倍、前世代EPYCの約1.9倍である。仮想マシンの処理スループット(VMmark値)は競合品の約2.8倍、前世代EPYCの約1.7倍となった。

左=エンタープライズ向け性能(Java業務アプリケーションの処理速度、SPECjbbベンチマーク値)の比較/右=仮想マシンの処理スループット(VMmark値)の比較[クリックで拡大] 出所:AMD

 また金融アプリケーションのベンチマークであるブラック・ショールズ・モデルのFSIシミュレーション性能は競合品の約2.1倍、前世代EPYCの約1.9倍を得た。それから3次元(3D)レンダリングの性能比較(レンダリングソフトウェアArnoldの処理性能)では、競合品の約2.4倍、前世代EPYCの約1.7倍を達成した。

左=FSIシミュレーション性能(ブラック・ショールズ・モデル)の比較/右=3Dレンダリング処理性能(レンダリングソフトウェアArnoldを実行)の比較[クリックで拡大] 出所:AMD

 「EPYC 9004シリーズ」プロセッサの技術概要とCPUコア「Zen4」の技術概要は、次回以降にご報告する予定である。しばらくお待ち願いたい。

(次回に続く)

⇒「福田昭のデバイス通信」連載バックナンバー一覧

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