アットマークテクノ、NPU搭載CPUボードを開発:顔認識などエッジAI処理に対応
アットマークテクノは、高度なAI演算処理に対応するCPUボード「Armadillo-X2」を開発した。Armadillo-X2は小型で電力消費が小さく、Googleが開発したオープンソースのソフトウェア開発環境「Flutter(フラッター)」に標準対応している。
ソフトウェア開発環境「Flutter」に標準対応
アットマークテクノは2022年11月、高度なAI(人工知能)演算処理に対応するCPUボード「Armadillo-X2」を開発したと発表した。Armadillo-X2は小型で電力消費が少なく、Googleが開発したオープンソースのソフトウェア開発環境「Flutter(フラッター)」に標準対応している。
Armadillo-X2は、NXPセミコンダクターズ製アプリケーションプロセッサ「i.MX 8M Plus」を搭載した。i.MX 8M Plusは、メインCPUコアの「Arm Cortex-A53」に加え、2.3TOPSの演算処理が可能なNPU(Neural Processing Uni)を内蔵している。このため、顔認識や人物検知など高度なAI演算処理をエッジ側で高速に実行できる。フルHDサイズ(1080p)のH.264エンコード/デコード機能も備えており、動画を記録しながらAI処理を行えるという。
さらに、NXPセミコンダクターズ製のセキュアエレメント「SE050」を標準で実装、高いセキュリティを実現することができる。OSはLinuxベースのコンパクトな「Armadillo Base OS」を搭載した。Armadillo-X2の外形寸法は115×75mmで、オプションとして放熱用の専用アルミケースも用意している。入力電源はDC 12V±10%、動作温度範囲は−20〜70℃。価格(税込み)は3万9600円である。
この他、クロスプラットフォーム開発環境の「Flutter」に対応した。これにより、産業機器においても最新のGUIを実現できるという。また、Armadillo-X2はADLINK製オープンフレーム産業用タッチモニター「OM Series」との接続/動作確認を済ませており、これらを用いることで、システム開発を速やかに始めることが可能となる。
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