ニュース
光学式に匹敵する精度/速度の誘導型回転位置センサー、onsemi:electronica 2022(3/3 ページ)
onsemiは、ドイツ・ミュンヘンで開催された欧州最大規模のエレクトロニクス展示会「electronica 2022」(2022年11月15〜18日)において、光学式エンコーダーに匹敵する精度や速度を実現したデュアル誘導型回転位置センサー「NCS32100」などを発表、デモの展示を行った。
onsemiのSiC採用、最長航続距離記録したベンツのEV
onsemiは会場で、トラクションインバーターに同社のSiC(炭化ケイ素)技術を採用したメルセデス・ベンツの電動自動車(EV)のコンセプトカー「VISION EQXX」を展示していた。
VISION EQXXは、onsemiの「VE-Trac」SiCモジュールによってトラクションインバーターの効率が向上し、重量が軽減。航続距離が最大10%延長されたといい、実際に、1回の充電で、ドイツのシュトゥットガルトからイギリスのシルバーストーンまでの1202kmを走破するという最長距離記録を達成したという。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 政投銀や伊藤忠出資ファンドら、オンセミ新潟工場を買収へ
日本政策投資銀行や伊藤忠商事が出資する投資ファンド、マーキュリアホールディングスは2022年11月1日、同社中核会社のマーキュリアインベストメント(以下、MIC)含む3社が、onsemi子会社であるオン・セミコンダクター新潟との間で、新潟工場(新潟県小千谷市)買収について合意した、と発表した。 - オンセミ、SiCウエハー生産能力を2年間で16倍へ
オンセミ(onsemi)は、チェコ・ロズノフ市にある工場で、拡張を進めていたSiC(炭化ケイ素)の製造ラインが完成したと発表。今後2年間でSiCウエハーの生産能力が16倍に増強されるという。 - 「日本は重要な市場」、パワーとセンサーで事業拡大へ
米onsemiの日本法人であるオンセミの代表取締役社長に2022年3月、林孝浩氏が就任した。半導体メーカーの中でも幅広い製品群を手掛け、業績も好調に推移するonsemiの日本法人社長として、何を目指していくのか。林氏に聞いた。 - オンセミ、SiC単結晶の生産能力を5倍に拡大
オンセミは、米ニューハンプシャー州ハドソンにある工場で拡張工事を進めてきたSiC(炭化ケイ素)の生産施設が完成したと発表した。2022年末までには、SiC単結晶の生産能力を前年に比べ5倍に拡大する。既に2棟目も増築中だという。 - TOLL採用650V耐圧SiC MOSFETなど新製品展示、onsemi
onsemiは、世界最大規模のパワーエレクトロニクス展示会「PCIM Europe 2022」(2022年5月10〜12日、ドイツ)に出展し、TO-Leadless(TOLL)パッケージを採用した耐圧650VのSiC(炭化ケイ素)MOSFET「NTBL045N065SC1」などを展示した。 - onsemiが米メイン州とベルギーの工場を売却
onsemiは2022年2月28日(米国時間)、米国メイン州サウスポートランドの製造施設売却に関する正式契約の調印と、ベルギー・アウデナールデの工場の売却を完了したと発表した。