onsemi新潟工場の売却が完了、日系ファウンドリー始動:国内アナログ/パワー半導体サプライチェーン強化へ
onsemiは2022年12月2日、新潟工場(新潟県小千谷市)のJSファンダリへの売却を完了した、と発表した。JSファンダリは日本初の独立系ファウンドリーとして、アナログ/パワー半導体の前処理、裏面処理、EPI積層、チップサイズパッケージなどの加工/製造を行っていく。
onsemiは2022年12月2日、新潟工場(新潟県小千谷市)のJSファンダリへの売却を完了した、と発表した。JSファンダリは日本初の独立系ファウンドリーとして、アナログ/パワー半導体の前処理、裏面処理、EPI積層、チップサイズパッケージなどの加工/製造を行っていく。
onsemiの新潟工場は、2011年に三洋半導体の買収によって獲得した製造拠点だ。買収後は製造能力を拡張し、2014年からonsemi製品など旧三洋半導体グループ以外の半導体製品についても生産を始めたていたが、2020年8月、ファブ・ライター(Fab-Liter)製造戦略の一環として、同工場の売却検討を発表していた。今回の買収合意については2022年11月に発表されており、2022年12月1日付で株式譲渡が完了したという。
JSファンダリは、日本政策投資銀行や伊藤忠商事が出資する投資ファンド、マーキュリアホールディングスの中核子会社マーキュリアインベストメントや産業創成アドバイザリーらの提携によって設立したファウンドリー専業企業だ。JSファンダリの代表取締役、岡田憲明氏は、「われわれは単にファンダリビジネスを手掛けるというものではなく、現在脆弱化しているといわれるアナログ/パワー半導体の国内サプライチェーンの強靭化、さらには国内の研究/教育機関におけるアナログ/パワー半導体の研究/開発の支援をする事により、日本の半導体発展に貢献する事を目的としている」と述べている。
新潟工場は、約16万m2の敷地面積に、床面積約10万2000m2建屋および約2万m2のクリーンルームを備える工場で、自動車産業の国際的な品質マネジメントシステム規格である「IATF 16949」にも適合。JSファンダリのHPによると、同社ではアナログ/パワー半導体の前処理や裏面処理、EPI積層、チップサイズパッケージなどの加工/製造に対応するとしている。
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