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国産初の手術支援ロボット「hinotori」が医療の進化を促す:福田昭のデバイス通信(383) 2022年度版実装技術ロードマップ(7)(2/2 ページ)
今回は、「手術支援ロボット」(2.3.2.1)から「(2)手術支援ロボットの動向」部分の概要を取り上げる。国産初の手術支援ロボット「hinotori」について説明する。
国産初の内視鏡手術支援ロボットが2020年8月に製造販売の承認を取得
「hinotori」は医療用ロボットのベンチャー企業であるメディカロイドが開発し、2020年8月に製造販売承認(泌尿器科向け)を取得した。正式な製品名は「hinotori サージカルロボットシステム」である。泌尿器科に続き、2022年10月11日には消化器外科と婦人科の適応について厚生労働省の承認を得た。
「hinotori サージカルロボットシステム」は、複数のアームを備えたロボット本体(「オペレーションシステム」とメディカロイドは呼称)と、執刀医が手術野を見ながらロボットを操作するコンソール(「サージョンコックピット」と呼称)、手術野の撮影画像や音声などを管理する「ビジョンユニット」で構成する。カメラが撮影した手術野の3次元画像を執刀医はビューワで見ながら、ロボットのアームを操作する。
「hinotori サージカルロボットシステム」の外観。左はロボット本体。右は執刀医がロボットを操作するコンソール。メディカロイドが2021年11月5日に配布したプレスリリース「国産初、手術支援ロボットシステム「hinotori サージカルロボットシステム」の婦人科および消化器科への適応申請のおしらせ」から[クリックで拡大]
「hinotori」の由来。日本を代表する漫画家である故手塚治虫氏の名作「火の鳥」から、手塚プロダクションの賛同を得て採用した。メディカロイドが2020年8月11日に配布したプレスリリース「国産初、手術支援ロボットシステム「hinotori サージカルロボットシステム」が製造販売承認を取得」から[クリックで拡大]
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