テレダイン・レクロイ、PCIe 6.0電気試験を支援:毎秒64GTの転送速度をサポート
テレダイン・レクロイは、PCI Express 6.0(PCIe 6.0)規格に対応したシステムの電気試験と検証を行うためのソリューションを発表した。毎秒64GT(ギガトランスファー)というデータ転送速度をサポートしている。
全自動試験ソフトウェアや解析ソフトウェアなどを併用
テレダイン・レクロイは2023年2月、PCI Express 6.0(PCIe 6.0)規格に対応したシステムの電気試験と検証を行うためのソリューションを発表した。毎秒64GT(ギガトランスファー)というデータ転送速度をサポートしている。
PCIe 6.0規格は、マルチレベルシグナリング(PAM4)を用いることで、従来のPCIe 5.0に比べ、データ転送速度が2倍となった。このため、高速転送を可能にした半面、システム開発者は複雑な試験を行う必要性が出てきたという。
そこで今回、同社製オシロスコープや全自動試験ソフトウェア、送信機解析オプション、シリアルデータ解析ソフトウェアなどを組み合わせることで、PCIe 6.0の電気試験に対応できるソリューションを用意した。
具体的には、全自動試験ソフトウェア「QPHY-PCIE6-TX-RX」や、PCIe 6.0送信機解析用オプション「LM10ZI-SDAIII-PCIE6」、PAMxシリアルデータ解析やアイパターン、ジッタおよび、ノイズ解析用オプション「LM10ZI-SDAIII-PAMx」と、モジュール型オシロスコープ「LabMaster 10 Zi-A」やシリアルデータ解析ソフトウェア「SDAIII-CompleteLinQ」などを組み合わせて用いる。
これらを活用することで、「3つの遷移グループでジッタを計算して表示する」ことや、「送信機イコライゼーション(Tx EQ)設定を測定し、結果と方法論を現在のSigTest AC適合方法に合わせる」こと、「独自の送信機イコライゼーションツールを用い、プリセットカーソルと波形を測定するための設定がカスタマイズできる」といったことが可能になる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- レクロイ、PCIe Gen5対応SSDのテスト装置を提供
テレダイン・レクロイは、PCIe Gen5に対応したSSDの「適合性テストソリューション」として、3Uラックマウントテスト装置「OakGate R300」および、デスクトップテスト装置「OakGate DE200」の提供を始める。 - テレダイン・レクロイ、1GHzプローブなどを発売
テレダイン・レクロイは、帯域幅が1GHzの高電圧光アイソレーションプローブ「DL-ISO」と「パワーデバイステスト用ソフトウェア」を発売する。これらを12ビット分解能オシロスコープと組み合わせることで、GaN(窒化ガリウム)/SiC(炭化ケイ素)半導体の特性を、高い精度で評価することが可能となる。 - 500MHz/1GHz帯域の高精度差動プローブを発売
テレダイン・レクロイは、500MHz/1GHzの広帯域でコモンモード電圧が60Vの高精度差動プローブ「DL-HCM」シリーズを発表した。48V系パワーエレクトロニクスや車載エレクトロニクスなどにおける高速信号の測定に向ける。 - 「PCIe 6.0」、最大データ伝送速度は64GT/秒
PCI技術の標準化団体であるPCI-SIG(PCI Special Interest Group)が、次世代バスインタフェース「PCI Express 6.0(PCIe 6.0)」を発表した。2021年に策定する予定だという。最大64GT/sの転送速度を実現する他、変調方式はPAM-4(4値パルス振幅変調)を採用する。既に使われている56G PAM-4が用いられている。