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EMVCo対応の超小型決済ソリューションスマート機器の多機能化に

インフィニオン テクノロジーズ ジャパンは2023年3月16日、超小型デバイス向け決済ソリューション「SECORA Connect X」を提供開始したと発表した。スマートデバイスに組み込むことで、簡単にNFC機能を利用できる。

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 インフィニオン テクノロジーズ(以下、インフィニオン)は2023年2月27日(ドイツ時間)、超小型デバイス向け決済ソリューション「SECORA Connect X(セコラ コネクト エックス/以下、SECORA)」を発表した。既に販売/サービス提供を開始している。なお、販売価格や売上目標については公開しない方針(インフィニオン テクノロジーズ ジャパン広報)だという。

 SECORAは、決済機能とNFCワイヤレス充電機能を超小型デバイスに統合し、両機能を1つのNFCアンテナだけで実現したターンキーソリューションである。サイズは、13.6mm2と小型のため、スマートリングやスマートウォッチなど、小型かつ多機能化が求められているスマートデバイスへの組み込みが可能だ。スマートデバイスに組み込むことで、簡単にEMVCo対応のNFC機能を追加できる。

「SECORA Connect X」=画像左下の黄色い丸で囲われたもの
「SECORA Connect X」=画像左下の黄色い丸で囲われたもの[クリックで拡大] 出所:インフィニオン

 デバイス開発者や機器メーカーは、PSoC(Programmable System-on-Chip)ベースの評価キットを使い、認定済みの決済アプリケーションやシンプルなUI(ユーザーインタフェース)、容易なデバイスへの組み込みを実現し、市場投入までの時間を短縮できる。CDCVM(Consumer Device Cardholder Verification Method)機能もサポートされていて、決済時間の短縮、セキュリティの向上、端末でのPIN入力を必要としないシームレスな顧客認証も可能だ。

 SECORAは、1つの超小型アンテナに接続されているため設置面積が小さい他、チップサイズの縮小やコンデンサーを7個以下に抑えるなどの工夫により、他のコンポーネントのためのスペースを確保しながら柔軟な設計が可能。充電時間は、超小型アンテナの採用により短縮。充電レベル20%から80%までは45分以内で充電できる。

 同ソリューションは超低消費電力のため、満充電時には3〜4日間使用することができる。また、決済ソリューションのスタンバイモードの消費電流は、既存製品より大幅に少ない4〜6μAなので、バッテリー寿命にほとんど影響を与えない。

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